モンステラの育成や生態についての疑問、仮説、噂の検証、豆知識広場

当ページのリンクには広告が含まれています。
斑が消えたモンステラ(植物)を復活させる方法

シロウト園芸では2024年8月時点で35株以上のモンステラを育てています。まだ小さい株が多いのでなんとかなっていますが、大きくなったら大変なことになりますが、大きくなってから考えようと思考逃避しています。笑

必然的にモンステラに触れることが多くなり、モンステラについて調べることも増えました。モンステラについて調べるときには国内外の情報を調べています。

そこでモンステラを育てていて気付いたこと、疑問に思ったこと、へぇ〜と思った情報や仮説などをまとめ、私なりの考察を加えてご紹介します。

できるだけ事実と仮説を分けてご紹介しますが、間違っている情報もあるかもしれませんので間違っていたら噂レベルでも良いのでコメントいただけると助かります。

目次(クリックで移動できます)

モンステラは剪定すると葉が大きくなる?

モンステラの葉を大きくしたい、葉を割りたいと思っている人は多いですが、モンステラの葉を大きくする、割るために、下葉をカットしてしまうという説があります。下葉を何枚かカットするという方法ですね。

ですが、私はモンステラを剪定しても葉は大きくならないと思っています。

モンステラは剪定すると葉が大きくなる説の理論としては、

  • 葉を減らすと光合成したくなり、葉を大きくする
  • 下葉にいっていた栄養が新葉にいくので大きくなる

という意見が多いです。

それに対して私がモンステラは剪定すると葉が大きくならないと思う根拠は、

  • 極論、一番新しい葉だけを残して他の葉を落とした場合、次の葉は小さくなる
  • 葉が減ると光合成量が減るので成長が鈍化する
  • 葉を落とし続けた(常に2~3枚)モンステラが引き締まった状態でコンパクタとして売られていることが多い

他にもありますが、主にこの3つの理由で、葉が大きくならないと考えています。

なのでモンステラを剪定すると葉が大きくなるのではなく、小さく引き締まると考えています。

モンステラの葉を大きくしたい

これも諸説ありますが、共通していることをご紹介すると、

  • 葉焼けしない範囲でなるべく強い光に当てる
  • 60~80%くらい?の高湿度、20~30度の気温で育てる
  • 根腐れしない範囲でたっぷり水をあげて、肥料を適切にあげる
  • 葉が揺れるか揺れないか程度の風に当てる
  • 木やモスポールに着生させる

という感じかなと。普通ですよね。笑

いろんな意見を見ていて気になるのは、弱すぎる光でモンステラを育てている人が多いなと。耐陰性がある=弱い光でOKではなく、弱い光だと育たなくはないけど成長は鈍くなります。

私が室内、東向きカーテンなし窓際1mくらいで育てているモンステラは、葉が1枚ごとにどんどん大きくなっていきました。ほぼ同じ条件で日当たりが悪いところに移したモンステラは、葉のサイズが大きくならずに成長しています。

あと、真偽不明ですが、鉢内に根が詰まっていないと葉が大きくならないという意見もありました。

斑なしであれば直射日光でも全然OKですが、徐々に強い光に慣らして育てるのがオススメです。

モンステラが大きくなるのを止めたい

モンステラを小さく育てるには剪定(下葉を落とすのではなくカット)しろって意見が多いですが、上述したとおり下葉を落とすだけでも葉は小さくなると思いますし使うスペースは減ります。

葉を2~3枚と幹だけ残して幹あがりにすると、オシャレかなと。

さらに根っこを減らせば葉は小さくなると思います。

モンステラの気根はどうすれば良い?

モンステラの茎から生えてくる気根。モンステラの気根は湿度が高いと伸びてくるらしいです。

切っても切らなくても良いという意見がありますが、。切らずに鉢に誘導して土に植えるのが一番良いと思います。

モンステラの気根にはいくつかの役割があるとされていて、

  • 蒸散と空気中の水分を吸う
  • モンステラを支える
  • 木などに着生する
  • 土や水苔に埋まると根っこの代わりになる

などなど。

他にも増殖時に気根があると成功率が上がります。

モンステラの気根を切るのはもったいなさすぎです。

鉢に入らきらなくなるときもありますが、そのときはある程度の長さでカットしておくか、鉢カバーにでも入れておくと良いかなと。ちなみに気根を水の入ったペットボトルに入れると給水してくれるようです。

モンステラの葉が大きくならない

「モンステラを大きくしたい」項目と同じですが、モンステラが成長しているのに葉が大きくならないのは光不足が主な原因かと。

モンステラの葉を小さくしたい

「モンステラが大きくなるのを止めたい」項目と同じですが、

  • 葉を2~3枚残して下葉をカットする
  • 根っこを減らす
  • 光を減らす

でいいんじゃないかと。

モンステラの葉は2枚ごとに似る

私がモンステラを育てていて気になった独自の説ですが、モンステラの葉は左右交互(少し全面によるので時計の2時と10時方向くらい?)にでる傾向がある気がします。

斑入りなど葉の特徴は左の葉は左の葉同士で似る傾向がある気がします。たとえば左側だけ斑入りの葉がでて、右側は斑がない葉がでることがあります。

ただモンステラの成長はまっすぐではなく捻じれもあるので、斑入りがなくなったり復活したりも起こる気がします。

モンステラの葉には方向がある

↑でもご紹介したように、モンステラの葉は左右交互(少し全面によるので時計の2時と10時方向くらい?)にでる傾向がある気がします。

後ろ向きに光をあてていると葉の方向がバラバラになってしまうと感じています。

モンステラの増殖時、成長点に斑がかかっていると新芽に斑が入りやすい?

モンステラ・ボルシギアナ・ホワイトタイガーの成長点
モンステラ・ボルシギアナ・ホワイトタイガーの成長点

増殖のためにモンステラをカットすると、茎の節ごとにある成長点から新芽がでます。そして斑入りのモンステラは茎にも斑が入っていることが多いです。

その新芽に斑がかかっていると新芽に斑が入りやすいという説です。

真偽不明なので、テストしようと考えています。

風を当てると葉が切れ込みが多くなるし穴が開くかもしれない?

モンステラの葉の穴や切れ込みがある原因は諸説ありますが、光を下葉に届けるため、風で折れにくくするためという説が濃厚です。だとすると、他の葉が大きい植物も割れてもいい気がしますが。。。汗

私はその説はあっていると思っていて、強い光、さらに強い風があると葉の切れ込みが多くなり、穴が増えるのではないと考えて、モンステラを強風が吹く我が家のベランダ(東向き)に出してみました。

結果、めちゃくちゃ切れ込みが増えて、めちゃくちゃ穴が増えました。

モンステラは風を当てると葉が切れ込みが多くなるし穴が開くかもしれない?
モンステラは風を当てると葉が切れ込みが多くなるし穴が開くかもしれない?

この写真のモンステラは1800円くらいで50cmくらい2株入ったモンステラで、すでに葉のサイズは55cm以上になっています。前の葉の穴は5個でしたが、穴がかなり増えて2列になっています。切れ込みは片側6➔8になりました。

たまたまかもしれませんが、過去の成長を鑑みても増えすぎです。

ただ、最初は葉が揺れすぎてズタズタにされましたが。。。

他のモンステラでも検証していきます。

斑入りのモンステラには茎にも斑が入る

モンステラ・ボルシギアナ・ホワイトタイガーの成長点
モンステラ・ボルシギアナ・ホワイトタイガーの成長点

基本的には斑入りのモンステラには茎にも斑が入ります。茎の右側に斑があると、右側の葉に斑がはいります。

ハーフムーンなどの斑入りは茎にも太い斑の線がはいりますし、タイコンステレーションのような散り斑は、茎にも散り斑が入ります。フルムーンのモンステラは茎も真っ白です。

ただ、その斑は継続することが多いですが、節ごとに判定がはいって変わる可能性があります。

モンステラの茎に斑が見えなくても、葉に斑がある可能性がある?

斑入りモンステラには茎にも斑があるとお伝えしましたが、茎に斑がみえなくても斑が入る可能性があるという説があります。

目に見えないほどの斑なのか茎の内側に斑があるのかは不明ですし、この説自体も真偽不明です。

ただ、緑斑のモンステラ、グリーンゴーストやグリーンオングリーンなどは斑が特殊なのか茎に斑がなくても斑がはいります。ちなみに緑斑は葉裏にも斑がないことが多い気がします。

斑が消えたモンステラ(元斑入り)の斑は復活しない?

元斑入りのモンステラの斑を復活させるのは難しいと思います。

途中で消えてしまったのであれば、別記事でご紹介した方法で斑を復活させることができると思います。

斑入りモンステラは成長に伴って斑が増える?

斑入りのモンステラは成長に伴い斑が増えるという説がありますが、私は違うかなと。

斑入りモンステラが成長すると斑の面積は増えると思いますが、比率は変わらない気がします。そして成長に伴い斑が増える個体もあれば、そうでない個体もあると思います。

いろいろなモンステラをみたかんじ、斑が増えるのも減るのもあるので個体差、もしくは節ごとの判定による偏りな気がします。

斑入りモンステラは成長に伴って斑が減る?

上記と同じく関係ないかなと。

実生のモンステラに関しては斑が減る可能性が高いという説がありますが、それは正しい気がします。

実生のモンステラはキメラの斑と言われていますが、実生とくに小さいときは変な薬の有無を含めて生育不良で起こった斑が多いので、成長が安定するに伴い消えていくんじゃないかと推察しています。

ボルシギアナにも花は咲くし実もできる

モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナには実ができないという説もありますが、いちおうはボルシギアナでも実ができている動画がありました。

これの動画のボルシギアナが、ボルシギアナっぽいデリシオーサではない限り、ボルシギアナにも実ができると思います。そもそも違いがあるのか不明です。

モンステラは水切れで枯れることはかなり少ない

室内で育てている場合に限るかもしれませんが、モンステラは水切れにかなり強く、私も数ヶ月(1年以上?)ほぼ放置されていたモンステラを復活させたことがあります。

同じ環境だったヒメモンステラ(ラフィドフォラ・テトラスペルマ)は根が枯れていましたが、モンステラの根は生きていました。

モンステラを根腐れで枯らすのは簡単ですが、水切れで枯らすのは難しいというのをどこかで見ましたが、そのとおりだと感じます。

モンステラの葉や茎を切るとシュウ酸カルシウムが出て肌荒れになる

モンステラの葉や茎をカットして出る樹液?にはシュウ酸カルシウムが含まれているので、肌荒れの原因になります。

良い子は手袋しようね。

モンステラの実は食べるとおいしいけど注意が必要

モンステラの実は美味しいらしく、バナナとパイナップルを混ぜた味とか、トロピカルな味がするらしいです。ただ、きちんと熟してからでないとシュウ酸カルシウムが混ざるんだっけな。

沖縄でもモンステラの実を食べられるという噂も。

デリシオーサという名前はデリシャスからきているっぽい。

モンステラ・バールマルクスフレイムはディラセラータじゃない

私もそう記載してしまっていますが、細身の葉が特徴のモンステラ・バールマルクスフレイムは(ディラセラータ)と記載されることが多いですが、全くの別物のようです。

以下の記事に記載あり。このモンステラの記事は面白いです。

あわせて読みたい

シエラナにはハワイ増殖系とオハアカ山脈産がある

↑でご紹介した記事に記載がありますが、モンステラ・デリシオーサ var. シエラナはハワイで増殖されてシエラナとして流通しているものと、メキシコのオハアカ山脈に生えているものがあり、メキシコのものだけが本物のシエラナという説があります。

ハワイで増殖されたものが何だったのかは不明なのと、見た目も似ているが少し違うという噂もあります。

メキシコのオハアカ山脈のモンステラ・シエラナは左右非対称ぎみという噂です。

モンステラ・ジェイドシャトルコック(sp. ペルー)は本当はフィロデンドロン?

これはYouTubeのコメントで教えていただいたのですが、モンステラ・ジェイドシャトルコック(sp. ペルー)はフィロデンドロン・オパクム(Philodendron opacum)だと。

モンステラ・ジェイドシャトルコック(sp. ペルー)は学名Monstera karsteniana `Jade Shuttlecock’と記載されていることが多いですが、変わったのかもしれませんね。

軽く調べたところ、英語wikiには記載がありました。

https://en.wikipedia.org/wiki/Philodendron_opacum

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (2件)

    • ありがとうございます。
      こちらのURLは拝見させて頂いたことがあります。
      珍しくデリシオーサとボルシギアナの論争が世界中で起こっていることを記載されていたので、よく調べられているなぁと勉強になりました!

コメントする

目次(クリックで移動できます)