ヴィトロプランツの「ViPキット 1/2MS」を使って自宅でモンステラの組織培養の流れ(組織培養苗を組織培養する)

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オートクレープレス、クリーンベンチレスで自宅で組織培養ができるヴィトロプランツの「ViPキット 1/2MS」を使って、モンステラの組織培養苗を組織培養しました。

この記事を掲載した時点では成功可否はわかっていませんが、備忘録として残しておきます。

動画で撮影したのでYouTubeを公開したらご紹介します。➔公開しました!

目次(クリックで移動できます)

組織培養とは

Geminiに聞いてみました。

組織培養の最大の利点は、短期間での大量増殖です。ごくわずかな組織片から、遺伝的に均一な植物を短期間で効率よく増やすことができます。これにより、優良品種の普及や希少植物の保全が容易になります。

また、病原菌が組織内に入り込んでいない頂端分裂組織を用いることで、ウイルスフリーの健康な苗を生産できる点も重要です。これにより、作物の収穫量や品質の安定化に大きく貢献します。

さらに、栽培場所を選ばず、環境を制御できるため、季節や天候に左右されずに安定的に苗を生産できることも大きな強みです。

ヴィトロプランツの「ViPキット 1/2MS」を使うモンステラの組織培養の全体の流れ

実はやることはシンプルで簡単。実は奥が深いらしいけど、やってから考える予定です。

  1. 消毒液(塩素液)をつくる
    • 付属の錠剤と水をまぜるだけ
  2. 容器を準備する
    • 密閉容器を準備して殺菌消毒しておく
  3. 培地をつくって分ける
  4. 培地に組織培養苗を入れる

「ViPキット 1/2MS」以外に買ったもの、用意したもの

ほとんどあるもので流用しました。

  • スプレーボトル(消毒液散布用) ➔あったのをつかった
  • プラカップ(5個くらいあるとよさげ) ➔ダイソーのがあったので使った
  • 薄手のゴム手袋(ビニール手袋じゃない) ➔ダイソーで購入
  • 培地容器(ジップロックスクリューが良いらしいが付属の袋でもいけそう)➔ジップロックスクリューはAmazon ダイソーのでもいけそう 背が高いものが2~3あれば良さそう
  • マスク➔あったもの
  • 500ml以上測れる容器(耐熱で2つあると便利そう)➔たしかダイソーの耐熱のガラス製

注意事項と知っておくと良さそうなこと

基本編

  • 「組織培養とはなんぞや」という動画を2~3本みておくと良い
  • 空気中には菌がいる
  • アルコール消毒と熱消毒は対象が変わる
  • とにかく触るもの、組織培養容器に入れるものは消毒する
  • 多少ビシャビシャでもOK
  • 消毒剤は溶けるのに30分くらいかかる(先につくっておくと便利)
  • 消毒液は1錠100mlでいける気がする
  • 苗を植えるときは素早く
  • 無菌にするのは不可能、なるべく無菌に近づけるように意識する
  • 以下の順で簡単
    • 組織培養苗➔組織培養、成長点➔組織培養、成長点以外➔組織培養
    • なので最初は組織培養苗を組織培養するのがおすすめ
  • ダメだったら組織培養を中止して順化してもOK、再トライしてもOK
  • コンタミ(異物混入)に注意だけど、できる範囲でやる
  • 培地はお湯で溶かすので冷ますまで1時間くらいかかりそう
    • 冷暗所だと3ヶ月くらいは使えた気がするので、先につくっておいてもOK
    • 熱いので注意
  • ゴールを設定しておく

初めてであれば、ゴール設定をしておくと良いと思います。そのゴールが達成できなかった場合、何が原因かを考えて、次に活かすのがおすすめ。

  • とりあえず最後までできた
  • 流れを抜かさずにできた
  • 2週間経ってもコンタミ、苗がだめにならなかった
    • コンタミすると培地がくもってきたり、苗がダメになると腐ったりしそう
  • 根っこや芽など、動きがあった
  • 無事に成長した

私は「とりあえず最後までできた」が最低のゴール、「2週間経ってもコンタミ、苗がだめにならなかった」が次のゴール、それ以上できればラッキーくらいに考えていました。

応用編

以下は、組織培養するうえで知っておくと良さそうだけど、私も今後勉強していきたいこと。

  • うまくいったら各成長点から萌芽してくる、その後の対処方法
  • ホルモンにはそれぞれ役割がある
  • ホルモン、培地には同じ役割で別のものがある
  • 植物によって(おそらくサイズも影響)ホルモンの最適濃度、種類が変わる
  • クリーンベンチやオートクレープがあったほうが良いけど、自作DIYで代用品をつくることもできる(質は落ちそう)
  • 消毒も工夫の余地がありそう
  • 成長点培養をするには減菌作業が必要で、めっちゃ大変
  • 成長点以外からカルス生成?するのは、もっと大変
  • 論文を読むと他人の過去の経験を勉強できる

いろんなプロセスやホルモンの選択、濃度などは企業秘密でもあるので、あまり公開されないらしいです。

まだまだやっていくうちに疑問、知っておくべきことがでると思うので、気づいたら追記します。

組織培養はやってみると意外と簡単。けど奥が深い。

興味があるなら2,500円で何度もチャレンジできるので、やってみましょう〜。

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