ホワイトタイガーとアルボの違いは?モンステラの名前についてのお話

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モンステラ・デリシオーサ 'グリーンゴースト'

属名(モンステラ)や種小名(デリシオーサ)などの植物の学名の話はややこしいし私も理解しきっていないし、別記事で少しご紹介しているので、今回はホワイトタイガーとか、アルボとか、タイコンステレーションなど、学名でないものに関する名前についてのお話。

そして、ホワイトタイガーという名前のモンステラの特徴がどうこうという話ではありません。

私も詳しくないし、荒らされるしねw

あまり議論されていない内容だしマニアックなお話ですし、間違っているかもしれないし、不快になる人もいる話題ですが意義はあると思うのでお伝えします。

目次(クリックで移動できます)

モンステラの名前について動画で語りました

本記事の内容を以下の動画の後半で語りました。

モンステラ、とくに斑入りモンステラにはいろんな名前がある

モンステラには白斑、ミント、黄色斑、緑斑などの色の違いや形状の違い、デリシオーサかvar. ボルシギアナかでも名前が変わります。

モンステラ・ボルシギアナ ホワイトタイガー、とか、モンステラ・ホワイトモンスターとか、タイコンステレーションとかイエローモンスターとか、いろんな名前がつけられています。

モンステラの名前がややこしい問題の原因

同じような特徴のモンステラに別の名前がついている、名前が間違って売られているなどなど、モンステラの名前はややこしいです。どれが本物(正しい)のか、偽物(間違っている)のかわからないです。

著名な園芸家の方が学名がついている植物、その同定を間違うこともあります。

モンステラ・バールマルクスフレイムは(ディラセラータ) と書かれていることが多いですが、ディラセラータではないようです。私もブログには併記していますが間違いらしいです。

なにがいいたいのかというと、正確に判断するのはとても難しいということだけ、理解しておくと良いのかと思います。おそらく命名者本人でも見分けられないケースは多いと思います。笑

モンステラの名前がややこしい問題にはは大きく5つの原因があると思っています。

1.自由に名前をつけてOK

こういう名前は自由に命名できます。もっというとホワイトタイガーに対して、私が今日から「これはホワイトキャットな!」と言ってもOKです。

こういう言い方をすると語弊がありますが、少なくてもいまは実際はそうだから仕方ない。私の意見ではなく起こっていることだから仕方ない。個人の意見では変えて欲しいと思っています。

命名した人、それを許容してきた人たちがつくった事実です。いろんな経緯があったと思うので責めるつもりは全くなく、モンステラ業界の発展に貢献した人も多くいると思いますので、めちゃくちゃ感謝しているし、よりよくするために私みたな初心者が問題提起することに価値があるかなと思い、お伝えしています。

それで命名したかたといって流通される浸透するという意味ではないし、偽物OKという意味ではないです。

2.定義が曖昧

学名をつけるとなると、きちんとした定義が必要になりますが、学名ではないモンステラの名前はその特徴に対してつけられることが多く、さらにその定義が曖昧です。

そして節ごとに性質が変わる可能性があるモンステラの特徴を定義するのは難しいと思います。

たとえば、見た目だけで「象」という動物の特徴は何か?鼻の長さ?大きさ?肌の質感?耳?などなど。鼻が短い象は象なの?みたいな話なので、ややこしいのです。

3.血統書的なものがない

動物の血統書のように、その植物の履歴を残す仕組みがないことも原因でしょうけど、簡単に個人で増やせてしまう植物の血統書がつくれるのかは疑問です。

4.名前をつけることで得られるものがある

命名して流通してその植物が有名になると、命名者の名前が残ります。つまり名誉?が得られます。

もうひとつは、新しい種類しとして売ることで高い値段をつけることができます。海外のレアなモンステラを紹介するYouTubeのコメント欄に、「儲けるなら新しい名前をつけることだ」みたいなコメントがあり、いいねがめちゃくちゃついていたようです。笑

ただし、新しい特徴を生み出す人は、その植物が好きな人にとってとても有り難い話で、ワクワクさせてくれます。感謝してもしきれないくらいの感謝です。そしてその栄誉、名声、報酬を得てほしいと思います。

モンステラの名前がつけられる経緯の種類

学名ではないモンステラの名前には大きく3種類に分けられると思っていて、

  • 1.特徴に対するもの
  • 2.個体とそのクローンに対するもの
  • 3.さじ加減のもの

があるみたいです。

モンステラは斑入りが種で継承しないと言われているので、斑入りモンステラはカットなどの増殖方法で行われ、成長の過程や増殖時に変異することがあります。種から変異として斑入りや変わった形のものが生まれることもあるし、最近だと組織培養で増やされたり、組織培養の成長過程で薬?を与えて強制変異を起こす方法もでてきています。

今後が楽しみですよね!

1.モンステラの特徴に対する名前

1の特徴に関する名前に関しては、たとえば海外では白斑のモンステラをアルボ(アルピノから来ている?ボルシギアナだっけ?)かは不明ですが、アルボと言われています。

黄色の斑のボルシギアナはオーレアと呼ばれていて、どの経緯で生まれようがオーレアと呼ばれます。

このパターンは特徴に対する名前で、一番明確な名前だと思います。

白斑が少しでもあればアルボなのかどうかなど量の議論はありますが、明確ですよね。

2.モンステラの個体に対する名前

もっとも流通しにくいのがこの個体、もしくはクローンのみという名前です。

福助という名前のモンステラがありますが、有名な方がある1株の丸い葉のモンステラに対して福助という名前をつけたそうです。その株から増殖されたもの以外は福助ではなく、いかに特徴が似てようが福助ではないらしいです。

ちなみ、「らしいです」という言い方には意味があります。

モンステラは人気があるのでめちゃくちゃ多く育てられていて、ほぼ同じ特徴を持つモンステラは存在します。それは福助ではありません。

そして福助も増殖を重ねるごとに変異する可能性があります。

仮に福助が普通のモンステラと全く同じ形になり、特徴が消えてしまった場合、それは福助なのか?

これがモンステラの個体に対する名前に対する疑問です。

3.さじ加減のもの

上記1と2のハイブリッドみたいなもので、個体につけた名前だけど、似たものならその名前でもOKというもの。

噂で聞いたので、ホントかどうかは不明です。

「コト」ではなく「ヒト」でルールを決める感じですね。

さらに流通しているものと、流通していないもの、浸透しているもの、していないものがあり、メルカリなどで勝手に名前をつけて売っている人もいます。命名したものの流通せずに消えてしまったものもいっぱいあると思います。

モンステラの流通名と本来の名前問題

これもややこしい問題で、命名は自由ですが、命名しても流通しないと浸透しません。

ただ、間違った名前で流通して浸透してしまった場合はどうなるのか?

さらに一般的なポトスは、いまはポトス属でもないのにポトスと名乗って売っているのはどうなのか?

日本語もそうですが誤用が多すぎて意味が変わったものがあったりします。ポトスなどはいまさら変更したら混乱するので、継続しているんじゃないかなと思っています。

私が仮に命名して、誰かに勝手に定義され、間違って流通したら嫌な気持ちになりますが、定義が曖昧である以上、起こり得る問題なのかなと思います。

じゃあどうすればいいの?

私ができる対策としては、今後は「として購入したもの」「私の思う特徴」としてお伝えしていきたい。少しでも整理したいし、誤って流通させるのを防ぎたいので。

定義されていないものに関しては、いろんな人が思う特徴をあわせると、より判断しやすくなるかなと思うので。

そして、それさえも悪用する人が多いので注意ですね。。。

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