まだまだ初心者のオオトラ家ですが、東京住まい、小さな子どもがいてマンション住まいという条件で、観葉植物を育てるときに一番悩んだのは用土でした。
そして最初はベラボン100%でいくことにしましたが、結局は変えちゃいました。
モンステラやフィロデンドロン、アロカシアなどアロイド系(サトイモ科)を育てるうえで、現在の私が用土選び、培養土配合で意識しているのは成長が早く、大きく育ち、根腐れしにくことです。
世の中にはいろんな培養土がありますが、とても大切なのは、
室内で育てるのにむいている土と、屋外で育てるのにむいている土がある
ということです。すなわち環境により、求められる土が変わります。
屋外栽培はほぼやっていないので推測ですが、屋外でも地植え(畑みたいなところ)と鉢植えだと土が変わると思います。
その経緯をご紹介して、どなたかの用土選びの参考になれば幸いです。
東京、マンション住まいが観葉植物を育てるときに用土選びで考えたこと
- 清潔な土が良い
- ゴミとして捨てられる
- 虫がわかない
子どもが部屋中をうろちょろしているし、土や虫が湧くのは嫌だなと。
そして結構大きかったのが、燃えるゴミとして捨てられること。調べたところ、私の住んでいる区では、ゴミとして土を捨てられません。業者に頼んで持っていってもらうしかありませんでした。
そういうことを考えて最初に選んだ培養土がベラボンでした。
ベラボンは少し高いですが、5年くらい使えて最後は燃えるゴミで出すことができます。SMLとサイズがあるので、観葉植物の大きさにあわせて使い分けることができるのも良いですね。
2024年春、現在使っている我が家の用土
ベラボン100%じゃありません。笑
大きく分けて4種類使っています。現在は小粒メインですが中粒に移行しようか検討中です。
中型から大型の観葉植物向け用土
観葉植物、とくにアロイド系(サトイモ科)をめちゃくちゃ大きく育てているYouTuberのSydney Plant Guyさんが紹介していたアロイドミックスを参考に、いまはこんな感じです。
鉢植え30cm以上くらいのものに使っているかな。
2024年7月以降最新のモンステラなどアロイド系の培養土
- ベラボン M:40%
- 硬質赤玉土(小粒):10%
- 硬質鹿沼土(小粒):20%
- ひゅうが土(小粒):20%
- パーライト:5%
- くん炭:2%くらい?
上述しましたがこの培養土は、根腐れしにくく、大きく早く成長しやすく、適度に保湿性があることを目的にしています。
それぞれの役割を説明します。
ベラボン M
この用土唯一の有機質のヤシガラチップ。ヤシガラやココチップ系では比較的高価ですが、活用しています。
水を含むと1.5倍に膨らむので、乾湿でスペースが生まれ、通気性を確保しやすい、保湿性がある、そもそもの通気性が高い、根張りがとても良く、成長を促進させるなどの目的で利用しています。
硬質赤玉土
よく使われる赤玉土。赤玉土は保肥力、保湿力が高い粘土質の土ですが、崩れやすいというデメリットがあります。通常でも崩れやすいし、経年で粘土になっちゃうみたい。なので少しは崩れにくい硬質を使っていますが、どこまで差があるかは不明。
粘土になると通気性が下がり、成長を阻害し、根腐れリスクが上がります。
最悪、粘土になっちゃっても良いように気持ち少なめで利用しています。見た目は茶色でいい感じ。笑
硬質鹿沼土
軽石の一種らしいですが普通に崩れるので赤玉土と軽石の間くらいのイメージです。少し酸性が強いとのことですが、日本の水で使っている限りは酸度計で測りましたが気にするレベルではないと思います。
硬質鹿沼土は単体で表土に敷いて、ベラボンやパーライトを浮くのを防ぐため、藻が生える予防のためにも活用しています。
薄茶色という感じで、色は赤玉土のほうが好み。笑
乾湿は色でわかりやすい。
超硬質鹿沼土といわれている日光砂も気になるところ。
ひゅうが土
軽石。通気性、排水性確保のため、保水力や保肥力はほぼ期待できない気がします。硬さがあるので長期間の利用でも通気性、排水性を確保してくれると期待しています。
軽石とひゅうが土の違いはほぼ無いかなと。
パーライト
多孔質の超軽量の土。めちゃくちゃ軽い。通気性確保、軽量化のために利用。
外国人はやたらとパーライトを活用している人が多いです。
水苔にまぜて通気性をあげるのも良いらしい。
くん炭
唯一のアルカリ性用土。鹿沼土の酸性中和と考えていましたが、意外と鹿沼土の酸性がないのでアルカリ性なのはあまり意味がいないかなと。
長期間かけて蓄積する用土内の悪いものを退治してくれるらしい。
多孔質でいちおう通気性確保の効果もあるみたい。
結構粉っぽいくん炭を16L購入してしまいましたが、小粒の炭のほうが良かった気がしている。手が汚れるし粉がでるのであまり使いたくないけど、なるべく使うようにしています。
配合が面倒だし、土の場所をとるのが困るという方は、ベラボン50% + か〜るい培養土50%がおすすめです。
2024年7月以前のモンステラなどアロイド系の培養土
アロイドミックス改
- 軽石(中粒):20%
- パーライト:10%
- ひゅうが土(中粒):20%
- ベラボン M:50%
- くん炭:少々
本当はこれに硬質赤玉土を入れたいのですが買っていないので、これから追加予定です。理想というか近い将来は、
- 軽石(中粒):15%
- パーライト:10%
- ひゅうが土(中粒):10%
- 赤玉土(中粒):25%
- ベラボン M:40%
- くん炭:少々
という感じの予定です。割合は適当です。
以前まではベラボンM100%でしたが、通気性をあげたかったり、成長させるのに良いのかなと思い、この用土にしています。
ひゅうが土にしているのは、世界的に有名な花宇宙の西畠勲造さんがひゅうが土、パーライト、ココチップが良いと動画でおっしゃっていたので、なんとなくです。笑
小型から中型の観葉植物向け用土
アロイドミックス改(小型版)
- プロトリーフ 粒状かる~い培養土:50%
- ベラボン M (S):50%
- くん炭:少々
上述の細かい版です。プロトリーフ 粒状かる~い培養土は無機質のみで、原材料がパーライト、鹿沼土、赤玉土、軽石、即効性化成肥料、緩効性化成肥料などなので、いい感じだなと。
ただ、赤玉土が崩れやすいという噂なので、いずれ赤玉土などの小粒で自分でミックスしようと思っています。
混ぜてくれているので場所をとらなくて良いですね。12lを買ったので無くなるまではこの用土を使います。
苗の観葉植物向け用土
アロイドミックス改(小型版)
- プロトリーフ 粒状かる~い培養土:50%
- ベラボン (S):50%
- くん炭:少々
水苔
- 水苔:100%
ベラボンS単体
- ベラボンS:100%
生育段階だとアロイドミックス改小型版が中心、発根や発芽、実生として種から植えるときは水苔やベラボンS単体ですが、ベラボンS単体は減ってきていますかね。
組織培養株(メリクロン株)などは殺菌、抗菌効果を期待して水苔が中心です。
水苔はビカクシダの板付けで使っているので、兼用しています。
塊根植物、アガベ向け用土
- プロトリーフ 粒状かる~い培養土:100%
自分でブレンドするほどの経験がないので、原材料がパーライト、鹿沼土、赤玉土、軽石、即効性化成肥料、緩効性化成肥料などの粒状かるーい培養土を使っています。
肥料をあげすぎると徒長するとかいいますが、LEDライトや温室、サーキュレーター、保温マットがあるので大丈夫かなと思っています。環境がない状態で肥料をあげすぎると徒長するかもしれませんが、環境があるなら気にしなくても良いというかあげるべきだと考えています。
ベラボン100%単体でも観葉植物は育ちます
冬も含めて数ヶ月はベラボン単体、いまもベラボン単体の植物たちがいますが、問題なく育っています。
見切り品で2本で500円くらいだったフィカス・アルテシマは、ベラボン単体ですがどんどん新葉を出して育ってくれています。私はモンステラやフィロデンドロン、アグラオネマなどサトイモ系(アロイド)が多いですが、アロイドはもちろんフィカスでもベラボン単体で育ちます。他にもサンセベリア、ビカクシダ、ザミオクルカスも余裕かなと。
アロイドミックス改などに変更した理由は、塊根植物などを育てることになったので、どうせ土が出るなら成長を促進するためにブレンドしようと思ったからです。効果があるかは不明です。
ベラボンはきちんと使うと根張りもめちゃくちゃよくて、かなり元気に育つと思います。ただ普通に育てると根っこばかりが育つ気もするので、うまく肥料を使う必要があると感じています。
ベラボンには肥料が入っていない
これが意外とよくて、実生のときや組織培養株、鉢密閉したいときなど無肥料が必要なときに活用できます。
最近は水苔が多いですが。。
ベラボン100%単体で植物を育てるときの注意点
とくにベラボン単体だけの注意点というわけではないですが、
- きちと風を回らないとカビが生えることがある
- 使う前にに水を含ませておかないと、ギチギチになって水はけがわるくなってり、生育に悪影響がある
- 保肥力がよくない気がしていて、乾いた状態で液体肥料をあげたり、根っこまわりにマグァンプKを入れたりきちんと肥料を使う必要がある
- 水が乾きやすい?水やりのタイミングがわかりにくい
- 軽いので植物によっては不安定になる
という感じですかね。
私がとくに気になったのは保肥力で、マグァンプも流れちゃいそうだし、最初は根っこばかり成長していました。液体肥料も水をあげてから与えていたので、おそらくほぼ肥料がない状態だった気がします。
液体肥料を与えるときは、土が乾いている状態のときに薄めでつくった液体肥料を普通の水やりのようにたっぷり与えるのが大切です。
コメント