池袋のサンシャインで開催されていた世界のらん展2025(1/9~13)に行く気が無かったのですが、コミュニティの方の報告を見ていたら行きたくなってきて行ってしまい、コミュニティの方といっぱいお会いして、お話して、植物を見ていたら気づいたらモンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’の組織培養株とジュエルオーキッドを購入していました。
タイの販売者さん(Joe & Mam Orchids Thailand)からの購入したモンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’の特徴はよくわかりません。笑
Monstera White Siamとしては以下の株がみつかりました。
販売者さんから親株の写真を見せていただいたらフルミントのデリシオーサっぽい株でしたが、この組織培養株はフルミントっぽくもなく。。。オンリーワンと新しいIDとはおっしゃっていましたが。。。
まぁ白斑デリシオーサになるならそれはそれでOK。ホワイトモンスターっぽくもあるし、ミントっぽくもあるので、まぁなんでもハズレではないかなと。ミントなら2株あるのでアレですが・・・。
成功も失敗も含め、どなたかのモンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’ 育成の参考になれば幸いです。
モンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’の成長・育成の状況をリアルタイムで更新しています
モンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’の育て方
モンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’基本情報
植物名 | モンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’ |
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学名/英名 | Monstera deliciosa ‘Siam White’ |
科目/属性 | サトイモ科/モンステラ属 |
原産地 | 熱帯から亜熱帯など |
日当たり | 半日陰 ? |
温度 | 最低10℃以上? |
耐寒性 | 普通? |
耐暑性 | 強い? |
照度 | 500~10,000lux |
耐乾性 | 普通 |
耐湿性 | 強い |
水やり | 多湿好き 水切れにも強いので、土の表面数センチが乾いたら、または完全に乾いたら水やりという普通パターン |
その他 | 斑入りはいきなり強すぎる光に当てると葉焼け注意 |
モンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’ の育て方
育て方は自らの経験と国内外の情報を調べて整理し、自分がやろうと思っている(やっている)方法をご紹介します。シロウト園芸の環境は東京都内の(突風が吹く)高層(ボロ)マンションの上層階です。参考になれば幸いです。
光
モンステラを早く大きく育てるには可能な限り、葉焼けしない範囲でできるだけ強い光を当てるのが良いと考えています。
モンステラの飽和照度が1万luxですが、〜3万luxくらいまでは斑入りであっても葉焼けしないと考えています。ちなみに私の家のベランダは風が強いので、それが影響しているのかもしれませんが、葉焼けしやすい黄斑のボルシギアナオーレアの子苗でも、東向きのベランダ真夏の4~5時間の直射日光(10万lux)で葉焼けしませんでした。
ただし、直射日光にあたっていたモンステラでも、台風で3日間室内に取り込んだあとに直射日光に当てると葉焼けしたので、強い光に当てるときは慣らすのが大切かなと思います。
普通の光が弱い室内環境にあるモンステラは徒長してしまっていて、葉が小さくなったり切れ込みが無くなったりしていました。
最低でも2,000luxは欲しいと考えています。
観葉植物の光については以下の記事でまとめています。
用土
モンステラは通気性、排水性がよい用土が良いとされています。そして誰が言っていたのか忘れましたが、「モンステラを乾燥で枯らすのは難しいが、根腐れで枯らすのは簡単」みたいなことを仰っていましたし、私もそう思います。
私はモンステラの用土は3日くらいで完全に乾く環境を目標にしていますが、全体では~5日くらい(温室だと~10日くらい?)になっています。
用土の乾きは光、温度、湿度、風、株の大きさなどで変わるので、用土以外の条件で変えるのも良いですが、用土で調整するのが簡単かなと思います。
数日で乾く環境さえつくれればモンステラの用土はなんでも良いと思いますが、早く大きく育てたい方は6~7割ココチップ(ベラボン)と3~4割有機質用土(赤玉土や鹿沼土、軽石(ひゅうが土))がオススメです。乾きやすくするには軽石(ひゅうが土)の割合を増やす、もしくは無機質用はひゅうが土だけでも良いかもと思います。
根張り促進、通気性確保のためにココチップ、ココチップ(が多い)だけだと軽すぎるのと株が安定しない、用土の水分調整のために無機質用土を混ぜるという目的です。
私はアロイドMIXというオーストラリアのYouTuber、SydneyPlantGuyさんの用土を参考に、小さい苗など小粒の場合はベラボンM(ココチップ)+赤玉土+ひゅうが土(軽石)+鹿沼土+ パーライト+くん炭みたいな感じの用土、中粒の場合はベラボン3割+ひゅうが土中粒7割という用土を使っています。
用土には根腐れ防止のために少しのゼオライト(珪酸塩白土)を入れ、元肥としてマグァンプK(中粒or大粒)を(けっこう)入れます。無機質用土には肥料分が含まれないので、成長を促進したいなら元肥を入れることが重要です。さらに成長期は月2回の割合で薄めの液体肥料をあげています。
また、モンステラの用土選びに関しては重さも重要で、モンステラは大きく育つので軽すぎる用土だと倒れる可能性が高くなります。重い鉢や陶器製の鉢カバーで対処できますが、モンステラ自身が重くなること、根っこの張りやすく根が強いことから、陶器鉢に直接植えるのはオススメしません。
モンステラはプラ鉢(+鉢カバー)に入れて育てるのがオススメなので、用土の重さについても考慮すると良いかなと思います。(私は軽さ重視してしまっていますが・・)
用土についての詳細はこちらの記事で。
温度・湿度
モンステラの温度は日本の環境だと5度~であれば育つと思います。5度を下回ったことはないですが、 寒くなると葉が黒く枯れてしまいますが、茎だけ残るということもあるみたいで、その場合は暖かくなるとまた新芽がでてくるそうです。
モンステラの湿度は60%~70%くらいが最適かと感じていて、上は90%以上の環境でも大丈夫ですが高すぎる湿度環境では一部の斑入り(ボルシギアナオーレア、ホワイトタイガー)が葉焼け?していました。
低湿度の検証はあまりできていませんが、斑入り以外はそこまで気にする必要はないのかなと思います。斑入りの斑が焼ける原因は不明ですが、低湿度が原因とも言われています。
水やり・風・お手入れ
モンステラの水やりは表土数センチが乾いたら水やりといいますが、完全に乾いたら水やりで良いかなと思います。
私が重視しているのが風で、強風環境でモンステラの育成を検証しました。
モンステラの育成時に風をあてることで
- 葉の切れ込みが入りやすく、穴が空きやすくなった
- 用土のカビを防ぐ(ココチップはカビやすい気がする)
- 徒長を防ぎ、節間、葉柄が短くなる
- 通気性が上がり、根張り防止になる
という効果がありました。風の強さは大株だと突風レベルでも大丈夫、子株でも葉が揺れるくらいが良いかなと考えています。
なので私はモンステラを育てるときに、室内温室ではサーキュレーター(扇風機)は24時間稼働、室内では扇風機やサーキュレーターで風をあてています。
【0日目】1/9 お迎え時のモンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’
購入日 | 2024年1月9日 |
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購入場所 | 世界のらん展2025 |
値段 | 約15,000円 |
サイズ | 約10cm |
モンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’ の開封、植え替えはYouTube動画で撮影したので編集、公開したらご紹介します。➔公開しました!
植え付け環境はこちら。
用土 | 水苔 |
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肥料など | 順化が済むまで(4週間予定)は無し |
モスポール | なし |
植木鉢 | スリット鉢2号 |
置き場所 | 室内温室(湿度70〜80% / 温度20~26度 ※1月時点) / |
その他 |
モンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’ は組織培養株で瓶に入っていたので、順化を行いました。
組織培養株の順化とは瓶や密閉環境で育っている組織培養株を一般の環境で慣らす作業のことです。組織培養株は高栄養の寒天培地に根っこを生やし、無菌状態、湿度100%?で成長します。
組織培養順化作業では、簡単にいうと、
- 寒天を落とし
- 用土に植替え
- 湿度に慣らす
植替え後に湿度に慣らすために、ほぼ密閉状態で数週間育てます。高栄養の寒天があるとカビの原因になるので、寒天はできるだけ落とす必要があります。
用土はカビが生えにくい無機質用土や水苔で植え替えます。
そして湿度に慣らすためにプラカップなどの密閉容器にいれます。
私は念のためにベンレート水和剤で鉢内を濡らすのと、葉水をします。ベンレート水和剤を使う理由は、もともとの株は無菌ですが、手やカップなどの菌が繁殖するのを防ぐ目的です。
このモンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’は組織培養のモンステラとしては少し大きめ、一番あたらしい葉がフルムーン、そしてハーフムーン、ミントっぽい葉がでています。
フルムーンはあとから葉緑素が入る可能性もありますが、全体的に白っぽいので生育に不安があります。
モンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’として成長してくれれば最高、そうでなくてもおもしろそうな株です。ホワイトモンスターでもまぁいいし、普通のデリシオーサミントなら・・・・3株目になってしまいますかね。。。
なんとか順化成功して欲しいと祈っています。
今日から毎日、カップを凝視してカビをチェックする日々を過ごします。
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