モンステラ・デリシオーサは人気のサトイモ科のモンステラの一種で、モンステラのなかでもサイズが大きく節間が短く自立するような成長をします。
先日購入したモンステラの変異株(ミューテーション / mutation)はシエラナ風でしたが、今回は(たぶん)本物のvar. シエラナで、かなり希少なモンステラです。
モンステラ・デリシオーサ var. シエラナは現状はデリシオーサの変種として扱われており、モンステラ・シエラナではなくモンステラ・デリシオーサ var.シエラナとなります。
シエラナは1961年にメキシコのオアハカ州シエラ・デ・フアレス山脈で初めて発見されました。バールマルクスフレイムの変種という意見もあるみたいですが、おそらく違うであろうと。
いま流通しているシエラナはハワイで増殖されたものが多く、それは本物ではないと言われていたり論争があります。
モンステラ・デリシオーサ・シエラナの特徴は、成長が遅く、葉の耳が無く(少なく)、デリシオーサよりも葉が小さく、葉の切れ込みが深く大きいです。バールマルクスフレイムと似ていますが、バールマルクスフレイムよりは丸い葉です。
ですが、うちのシエラナ君の成長は早いです・・・汗
似た種類として var. brasil (ブラジル)がありますが、ブラジルはさらに葉が大きいです。
変種のシエラナ?との違いも含めて成長を楽しみたいですね!
成功も失敗も含め、どなたかのモンステラ・デリシオーサ var. シエラナ育成の参考になれば幸いです。
モンステラ・デリシオーサ var. シエラナの成長・育成の状況をリアルタイムで更新しています
モンステラ・デリシオーサ var. シエラナの育て方
モンステラ・デリシオーサ var. シエラナ基本情報
植物名 | モンステラ・デリシオーサ var. シエラナ |
---|---|
学名 | Monstera deliciosa var.sierrana |
科目/属性 | サトイモ科/モンステラ属 |
原産地 | メキシコのオアハカ州シエラ・デ・フアレス山脈 |
日当たり | 半日陰 ? |
温度 | 最低5~10℃以上? |
耐寒性 | 普通? |
耐暑性 | 強い? |
水やり | 多湿好きなので葉水推奨、水切れにも強いので、土の表面数センチが乾いたら水やりという普通パターン |
その他 | 強い直射日光の長い照射に注意 モンステラ・デリシオーサなので節間が短く、自立気味で成長する 変異株なので成長が遅いかも |
モンステラ・デリシオーサ var. シエラナの育て方
モンステラ・デリシオーサ var. シエラナが発見されたフアレス山脈の気温は年間平均気温 10.7℃、年間平均最高気温 19.1℃、年間平均最低気温 2.2℃らしいですが、増殖された場所はハワイであると想定すると、普通のモンステラと同じで良いかと思います。
成長が遅いらしいので焦らずに育てていきます。
光
モンステラは耐陰性があるとはいえ、カーテン越しの光や半日陰が良いらしい。東向きであれば直射日光でもOKだと思いますし、私はガラス越しの直射日光に当てています。光が少ないと徒長しそう、光が強すぎると葉焼けします。私は室内温室のLED環境で2000~8000luxくらいの環境で育てます。
外で育てても育ちそうです。
用土
モンステラは通気性の良い用土が良いです。赤玉土や鹿沼土、軽石などの無機質土もしくは有機質でもココチップが良いらしいです。
私はアロイドMIXというオーストラリアのYouTuberさんの用土を参考に、ベラボン(ココチップ)+赤玉土+ひゅうが土(軽石)+鹿沼土+ パーライト+くん炭みたいな感じの用土、または簡易版のベラボン50%+か〜るい培養土50%(+くん炭)で育てます。
用土についての詳細はこちらの記事で。

温度・湿度
室内温室で育てるので温度は23~30度くらい、湿度は60~80%くらいをキープ。湿度があるほうが良いですが常湿でも普通に育ちます。
水やり・風・お手入れ
室内温室で育てるのでサーキュレーター(扇風機)は24時間稼働。風はしっかりあてると生育に良いのもありますが根腐れリスクが下がると思います。
【0日目】7/13 購入時のモンステラ・デリシオーサ var. シエラナ 成長記録・育て方


購入日 | 2024年7月13日 |
---|---|
購入場所 | メルカリ |
値段 | 約4,000円(送料込み) |
サイズ | 10cm |
モンステラ・デリシオーサ var. シエラナの開封、植え替えはYouTube動画で撮影したので編集、公開したらご紹介します。➔公開しました!
めちゃくちゃ丁寧な梱包で届いて、とても嬉しかったです。用土も私が使っているものに近い用土で植えられていました。
植え付け環境はこちら。
用土 | ベラボン 45% / か〜るい培養土 45% / パーライト 10% / くん炭 少々 / ゼオライト少々 |
---|---|
肥料など | マグァンプK 、オルトランDX、メネデール、ハイポネックス液体肥料 |
モスポール | まだなし |
植木鉢 | プラステラ105 |
置き場所 | 室内温室(湿度80〜95% / 温度25~30度 ※7月時点) |
その他 |
このモンステラ・デリシオーサ var. シエラナはかなり貴重な株なので、ぜ〜〜〜ったいに腐らせるわけにはいかない!!!成長がめちゃくちゃ楽しみです!!
【3ヶ月弱】10/6 モンステラ・デリシオーサ var. シエラナの成長が早い!モスポールに立てました
モンステラ・デリシオーサ var. シエラナの様子、モスポールに立てた様子はYouTubeで公開しました。
シエラナはあの小さな葉の状態から3ヶ月弱で4枚の葉が展開、5枚目が展開しようとしているので、かなり成長が早いです。
斑がないからなのか、シエラナの特性なのか。。。
シエラナにはハワイで増殖されたものと、オアハカ州シエラ・デ・フアレス山脈で採取されたものがあるとのことですが、ハワイ増殖のものは成長が遅いという話があり、シエラ・デ・フアレス山脈のものは成長が早いという話もあります。
とにかく成長が早いのは楽しい!!!
そもそもこの株がシエラナなのかも不明でしたが、葉に深くて広い切れ込みが入り、シエラナの特徴がでてきたので一安心です。
おそらくシエラナなのは間違いないと思うので、ハワイであろうがオアハカのものであれろうが成長が楽しみです!!!
【4ヶ月】11/9 モンステラやアグラオネマカーティシー、フィロデンドロンなど11種、成長を紹介しながら剪定祭
以前までは葉を剪定するのがもったいないし、古い葉も見たくて剪定していませんでしたが、樹形を整えるためとスペースを考えて少し剪定しました。剪定の様子はYouTubeで公開しています。
シエラナはかなりシエラナっぽい特徴の葉がでてきました。もっと幅広の葉になってくれればシエラナで一番好きな状態の葉が出てきてくれる状態になります。シエラナはさらに大きくなるとまた特徴が少し減ってしまう気がするので、ここからのシエラナが本当に楽しみです。
またシエラナにも風をあててより特徴を出したシエラナもつくってみたいですね。
とにかく安く買ったシエラナなので、本物なのか不安でしたが、本物でも、本物でなくても良い感じに育ってくれているので、めちゃくちゃ嬉しいです。
【5ヶ月】12/10 モスポールがいっぱい届いたので、モスポールをご紹介しながらvar. シエラナを自作モスポールに立てました
ppシートと落下防止ネットを使った安価で使いやすいD型モスポール、ネトロンパイプ、新型ねこの登り棒を紹介しながら、モンステラ・デリシオーサ var.シエラナをモスポール立て
シエラナはかなり順調に育っていて、シエラナは以前読んだ海外の方のブログでは成長が遅いと書かれていたのですが、めちゃくちゃ成長が早かったです。シエラナっぽい特徴の葉もでてきました。めちゃくちゃかっこいいです。
ですが、なぜか株分けしてしまったのでまたリスタートです。。。。
そしてシロチップ(中粒ひゅう土×ベラボン)で植えたのですが、その後・・・・・。
【約5ヶ月半】12/30 ココチップ×ひゅうが土中粒用土が根腐れしまくるので、使えるようにリメイクしてみました
ココチップ×ひゅうが土中粒用土が根腐れしまくっています 申し訳ございません。。。 ココチップ×ひゅうが土中粒用土で植えられているモンステラのマクロコズム、シエラナ、スケルトン?、黄斑の根腐れをチェックして、ココチップ×ひゅうが土中粒用土を活用してリメイクして植え替えました。
この動画も以前の根腐れ動画同様、多くのコメントを頂きました。
以前の動画はこちら。
まとめコメントはこちら。
“今回の”根腐れの原因が『通気性過多による乾燥』だと”推察”している理由
あくまでの『今回』の『推察』です。
前提として、あくまで私の今回の用土で起こったことで、他用土も同じ状態になるとは考えていませんし、他用土がどういう主張をされていて、どういう意図でつくられたのかは、この動画のコメントで知ったレベルの認識です
今回の推察に至った理由をまとめておきます
・この用土による根腐れが複数起こった(50%を超えています)
・その他の用土で植えた株には起こっていない(根腐れが0ではないが10%にも満たない)
・植替えの手順や環境は変えていない(マグァンプ中粒➔大粒になった差はあり)
・同じ?組み合わせ、別配合の用土ではここまでの根腐れが起こっていない(それでも根腐れ報告は複数あり)
・水挿しで発根させた植物が送られてきて、それを土に入れたときに腐ったことが複数回あった
ここからはまだ公開していないですが、
・用土を変えた株は復活した(気温は下がっている環境)
ということから、今回の推察を考えました
違うという他の理由はまだみつかっていません
「通気性があると根腐れしない」はむしろ以前は信用してしまっていて、用土をつくったときの動画、偽メデューサの植替え、根腐れの動画をご覧いただくとわかると思います
■「通気性があると根腐れしないは嘘」について
これは誰がどういった意図で言ったのか、本当に言っていたのかも不明です
私は又聞きで聞いて信じてしまった一人なだけです
「通気性があると根腐れしないは嘘」は今回の結果から、私はそう思っています。
「●●+通気性があると〜」などの追加条件がある場合は、わかりません
追加条件があるにもかかわらず、「通気性があると根腐れしない」だけが私の耳に入った可能性はあります
仮に「通気性があると根腐れしない」という断言があるのであれば、通気性があっても根腐れした事実があれば反証できます
ちなみに通気性や根っこへの酸素の供給が必要なことは理解しています
私は根腐れの原因は通気性だけではなく、複数の要因によって起こるものだと考えているので、「通気性があると根腐れしない」とは考えていませんが、「通気性があると根腐れしにくい」とは考えています
■他の用土について
あくまでの私の用土と「通気性があると根腐れしない」という言説についてのお話で、他用土を否定するものではありません
ベラボン100%で育つ以上、ココチップの比率があがると根腐れしにくくなるのは間違いないと思います
【追記】
根っこが肥料やオルトランによる影響を受けて根腐れしたのでは?というご意見があり、納得性が高いのでご紹介しておきます
ひゅうが土や軽石は肥料の吸収が少ない=肥料やオルトランが残りやすい。その状態で植替えの傷んだ根っこがさらに痛み、根腐れになったのではないかということです
それだとひゅうが土の多いこの用土での根腐れが多かった理由の説明がつきます
これを防ぐには、こういう用土の場合、ハードな植替え時には肥料やオルトランを入れないのが良いそうです
本当にみなさんの仮説、ご意見に感謝です!
シエラナのトップカットは根腐れしていました。参考までにさらにネタバレしておくと、その後も根腐れしていたので水挿しに変えました。
【6ヶ月】2025/1/12 茎伏せのシエラナをカオスチップに変更
『【モンステラ】さよなら根腐れ!!成長最強??とりあえず良さげな土を全部いれてカオスチップつくったので、超レアモンステラを含む7種を植替えしました』という題名のYouTubeを公開しました。
動画でカオスチップに植え替えました。用土についての詳細はこちら。

茎の差かもしれませんが、環境はほぼ同じでも中粒のみよりも小粒用土のほうが発育が良かったです。茎伏せというかシエラナの増殖は100%成功して安心しました。
今後、どうするかを考えないと・・・。
【6ヶ月半】1/26 いまお気に入りのモンステラ8選/37種をご紹介
2025年1月26日にYouTubeのチャンネル登録者数が1,500人を超えたので、リクエストいただいていた『いまお気に入りのモンステラ』を8選を簡単な特徴と魅力をあわせてご紹介しました。
シエラナトップカットはネタバレになりますが、水挿しに変えたものをご紹介しています。まだ葉は細いですが、シエラナっぽい切れ込みが広く深い葉が展開しています。
なんとか復活してくれるのを期待します。
その他の茎伏せなども順調に萌芽(成長点から新芽がでるのは発芽ではなく萌芽らしい)してくれているので、結果良い形になりそうです。
(うちの)シエラナは成長が早いので、今年の成長が本当に楽しみです!複数株があるので、強風ベランダなど、いろんな環境で生育の違いをみていきたいです。
【約6ヶ月】2025/1/23 シエラナのトップカットは根腐れから復活せず・・・
『【モンステラ】根腐れをレスキューしたあとに動きがないモンステラ6株とスキンダプサス1株をチェックしていく・・・』動画でシエラナを植え替えました。
シエラナのトップカットは腐っていたので腐った部分をカット、2株にして水挿しに変えました。最初から水挿しにしておけばよかったのかどうかはいまだに不明です。
時期が悪かったけど、寒い時期の水挿しはダメともいうので迷っていましたが、うちの環境だと15度を下回ることはないので、水挿し養生が良い気がします。
シエラナはボトムやミドルは安定していますがトップカットも復活してほしいです。
【約8ヶ月】2025/3/29 シエラナのボトムカットから2芽生えてきたので、プロが使っている鉢とモスポールに植替え
『【モスポール×透明鉢】プロ生産者が開発!モスポールをしっかり固定できる鉢、継ぎ足し可能なモスポール、透明でスリットと横穴付きの鉢は満足度が高すぎました!』動画でシエラナのボトムカットを植え替えました。
2芽でてきていてどちらも成長していたシエラナのボトムカット。順調に育ってくれています。
ナーセリーの方からモスポールと鉢を連結できるセットをいただいたので、シエラナをモスポール立てしました。シエラナは節間が長く、成長が早いのでモスポールがあるととても良い。
モスポールと鉢はかなり使いやすく、透明鉢×白モスポールはオシャレ感が凄い。
モスポールにモンステラを2株植えるのはやってみたかったので、シエラナで挑戦してみます。いい感じのボリュームになると良いなと。
コメント