急に観葉植物の育成にハマって7ヶ月ほどで80種類以上、モンステラだけで34種類以上50株以上育てています。そしてYouTubeまで開始しちゃっています。笑
私もそうですが葉っぱが大きく割れて開いたモンステラに憧れる人も多いんじゃないかと思います。
私はモンステラにハマったことで、めちゃくちゃいっぱい調べました。WebはもちろんYouTubeなどなど。モンステラは日本だけではなく世界中で人気なので、翻訳を使いながら海外のWebやYouTubeも見まくりました。
Webでモンステラの育て方を調べるといろんな方法がでてきますが、無難に育てる方法が多い気がします。
そして間違っているんじゃないかと思える方法もいっぱいありました。笑
まだ観葉植物にハマって7ヶ月ほどですが、その集めた情報を簡単にまとめておきます。
ちなみにYouTubeのショートではご紹介しましたが、ダイソーの100円のモンステラは3ヶ月で葉っぱが割れました。とくに見てほしいのは葉が一枚ごとにきちんと大きくなっています。
ちなみに、こちらが我が家の最初に買ったモンステラ・デリシオーサで、知識がなさすぎて12月末に購入し、7ヶ月育てたものです。
ホームセンターで2株1800円くらいで購入したものが、いまでは葉のサイズが50cmを余裕で超えてきました。いま7月なので今年中だけでもまだまだ育つと思います。葉は一枚ごとにどんどん大きくなり、割れが増え、穴が増えてきています。
そこで、モンステラを大きく育てる方法を簡単な方法から、少しマニアックな方法までお伝えします。あくまで私の意見なので参考までに。
ちなみに、モンステラを大きくする方法としてよく紹介されている
- 葉の剪定をすると大きくなる
- 鉢を大きくする
- 肥料をあげる
- モスポールを立てる
というのは一部あっていて、間違っているというか誤解しやすい情報な気がしています。
まだまだいろいろ試し中なので、情報が増えたときには記事をアップデートする予定です。
モンステラが大きくならないとお困りの方の育て方のひとつの方法の参考になれば幸いです。
超基本的なモンステラを大きくする方法
検証していませんが、おそらく最強なのは沖縄など最低気温が15度以上で地植え、肥沃な用土に植えて、大木に寄生させるのが最強だと思いますが、そんな環境ないですよね。笑
家庭で育てるうえでめちゃくちゃ簡単にいうと、
- きちんとした用土(培養土)を使う
- きちんと強い日光(光)に当てる
- 風を当てる
- もちろん水や肥料も適度にあげる
これだけです。上から順に、大切だと思うものをリストアップしています。ただ、そこには多くの誤った情報があるので整理してみます。
モンステラの育て方はYouTubeで動画でもご紹介しました。
きちんとした用土(培養土)を使って5日以内に乾くようにする
用土についての詳細は以下の記事に書いていますが、室内栽培であれば(ベランダでもOKだと思う)ベラボン50% + プロトリーフか〜るい培養土粒状50%がオススメです。元肥としてマグァンプKを入れておけばなおよし。
か〜るい培養土単体でもOK。ベラボン単体でもOKですがベラボン単体の場合は風をあててカビ防止したほうが良さそうです。
根張りが良く、通気性と排水性が高く、水持ちは少し少なめ、きちんと日光(東向き)にあてれば2~7日で乾きます。というか5日くらいで乾くようにしていれば根腐れしにくいかと。1日で乾いてもOKですが2週間とか湿りっぱなしになると根腐れしそうです。
植木鉢は根っこが入るかなというくらいの小さめくらいがオススメです。大きいと水が乾きづらくなり、根腐れリスクがあがります。
有機質の土、腐葉土などだとさらに早く成長する可能性は高いです。腐葉土70% + パーライト 30%とかでも良いし、ゴールデン培養土などでも良いと思いますが、有機質土は根腐れしやすいとのことなので、私は根腐れリスクを最大まで下げたいしコバエが出るのも嫌なので使いません。。。
モンステラを外で育てるのか?室内で育てるのか?
モンステラを庭やベランダなど外で栽培する人、室内で育てる人がいます。よくあるモンステラの育て方には、どちらかのケースしか想定していないことが多いので、ざっくりいうと外など乾きやすい環境だと有機質の土など乾きにくい土でも大丈夫な可能性が高い、室内だと乾きにくいので無機質用土などが良いのではないかと思います。
ただ、それも通気性や日光が強い室内もあれば、通気性が悪く日当たりの悪い外もあるので、環境にあわせることが大切かなと思います。
ダイソー(100均)でモンステラの用土を揃えたい
花と野菜のかるい培養土20% + 鹿沼土とかで良さそうです。鹿沼土単体でも良さそう。乾きすぎるならかるい培養土を増やす。かるい培養土は使ったことがないですが、はじめはしっかり水を含ませてあげる、腰水などでしっかり加湿してあげないと水をはじいちゃうと思うので注意です。
ベラボンも初めて使うときは同じように水に浸します。
日光に当てる
日光(明るさ)を勘違いしている人がめちゃくちゃ多い気がします。半日陰や薄いレース越しのカーテンの光とか、モンステラは耐陰性が強いので、明るさが少なくても育つとか。。
日光に当てるほうが育ちます。明るいほうが育ちます。
当たり前ですよね。半日陰というと暗いイメージになりますが半日向と考えると日光が必要なことがわかります。
地域にもよりますが、東京だと7月の東向きだと屋外でも葉焼けしません。モンステラは斑入りでなければ葉も厚いし、葉焼けの耐性も強いと思います。
ただ、「モンステラやポトスなど観葉植物育成に必要な明るさ、湿度、乾燥など」の記事でもご紹介しましたが、植物には飽和照度があり、一定の明るさ以上は無意味になります。
モンステラは1万luxらしいので、冬の晴天が3~5万luxくらい。東向きとはいえ夏の日光は過剰です。
ですが、室内であれば夏の南向きや西向きを除いて、葉焼けしない範囲でなるべく明るい場所において、光合成させることが大切です。
ちなみに十分な光にあたっていないモンステラは徒長しがちで、葉が割れなかったり、同じサイズの葉が続いたり、葉柄が伸びたりしています。
光を強くするときはいきなり強くすると葉焼けしやすいので、徐々に光に慣れさせると良いらしいです。
風を当てる
モンステラの風に関しては7月時点で検証中で、植物には葉が揺れるか揺れないかくらいの風が良いとされていますが、風をあてるほうが葉が割れやすい気がしています。それも強めの風。
まだ経験が少ないですが、風が強かったダイソーのモンステラの葉と温室で扇風機にあたっていたモンステラの葉は順調に割れて、葉が揺れるかゆれないかくらいの風だった温室のモンステラは割れが減りました。
風の効果や作用として、大きく2つ。
- 株や土が乾きやすくなる
- エチレン(ガス)が発生し、横方向の成長を促す
エチレンは成長を遅らせるデメリットもあるし、株や土が乾きやすくなるデメリットもありますが、エチレンによる横方向の成長=徒長対策=根をしっかり張らせるメリットがあります。
株や土が乾きやすくなる=カビや菌の発生を抑制、根腐れ防止にもなります。
私は温室は24時間、部屋は昼間はなるべく風をあてるようにしています。
もちろん水や肥料も適度にあげる
私は元肥としてマグァンプKを入れていて、液体肥料を2種類、プロトリーフのものと住友液肥1号を交互に2週間に1回与えています。
水やりはとても難しいですが、すごくシンプルで私が心がけていることとして、
モンステラは水やりを忘れて枯れることはほぼ無いけど、水やりすぎて枯れる(根腐れ)はよくある
ということです。
葉も厚く、根も太いモンステラはかなり丈夫です。ですが腐るのはどうしようもありません。
「こんな状態でよく生きていたな」というレベルにほぼ放置されていたモンステラを復活させたことがあり、YouTubeで紹介しています。
適度な水というのは難しいですが、モンステラを育てるうえでは、あげすぎないように注意するのが良いと思います。
モンステラは多湿好き、育てる環境の適温は20~30度で最低10度以上にする
そのままですが、モンステラを育てる湿度は60%~80%くらい、気温は20~30度くらいが良いのではないかと思います。
湿度は前後しても育ちますが、高いほうがよく育つし気根もでやすいらしい。気温も38度くらいとかでも大丈夫だと思いますがバテる可能性あり。最高気温38度くらいの日でコンクリートに近い環境でも大きいモンステラもそうですが、小さいモンステラも屋外で育っています。
冬はよくわからないので10度以下にはしない予定です。
モンステラの気根はできれば鉢に入れる
モンステラの茎から生えてくる気根。モンステラの気根は湿度が高いと伸びてくるらしいです。
切っても切らなくても良いという意見がありますが、。切らずに鉢に誘導して土に植えるのが一番良いと思います。
モンステラの気根にはいくつかの役割があるとされていて、
- 蒸散と空気中の水分を吸う
- モンステラを支える
- 木などに着生する
- 土や水苔に埋まると根っこの代わりになる
などなど。
他にも増殖時に気根があると成功率が上がります。
モンステラの気根を切るのはもったいなさすぎです。
モンステラは鉢内いっぱいに根を張るので、鉢に入らきらなくなるときもありますが、そのときはある程度の長さでカットしておくか、鉢カバーにでも入れておくと良いかなと。ちなみに気根を水の入ったペットボトルに入れると給水してくれるようです。
植物の基本的な育成・成長のルール
植物の生態を細かく書いてもややこしいので、簡単に書くと、
植物は生育温度、湿度内にいて、光を浴びて水と栄養と空気をつかって成長する。
普通ですよね。笑
ここからがポイントで上記のルールを少し掘り下げると、
- 植物は光が強いとより多くの水や栄養を必要とする
- 植物は光が弱いと水や栄養を必要としなくなる
- 植物は生育温度以外だと成長が鈍る、または止まる、または枯れる
- 水と栄養は過剰になると悪影響を及ぼす
- 風が強いと必要な水が増える
ということになり、条件によって必要な水や肥料が変わるということです。
なので上述しましたが、土が乾くスピードを目安にするのがわかりやすく、モンステラは2~7日くらいで土が乾く=バランスがとれているということになるんじゃないかなと思います。
1日2回など世話ができないスピードで土が乾くときは、どれかの条件を見直す、日当たりを下げる、風を減らすなど。
2週間経っても水が乾かないなら日当たりを強くしたり、風を増やしたりすれば改善します。
まぁ鉢を小さくしたり大きくしたり、用土を替えたりで調整も可能ですが。
モンステラはざっくり気温20~30度、湿度60~90%くらいの環境で1万luxの光が8~12時間くらいある環境がベストなのかなと思います。
なので、ルールを理解していると、自分にとって調整しやすい方法で調整できるので楽なんじゃないかと思います。
間違いな気がするモンステラを大きく育てる育成方法の考察
私が少ない短い経験ですが、モンステラを大きく育てる方法として言われているけど違うんじゃないかなと思うけどよく言われていることについての考察です。
葉の剪定をすると大きくなる
古い葉をとると大きくなるといわれますが、シンプルに光合成量が減るので成長は鈍化するんじゃないかと思います。
少し違いますが、塊根植物のアデニウムとガジュマルの幹(塊根)を太らせる方法としても剪定が良いとよく言われますが、いくつか検証を見た結果、剪定しないものが一番成長していました。
可能性があるとすれば、
- 根づまりしていて根が増やせない状況の場合
- 傷つけられた植物はなにかしらのSOSを出して生育を促進する
くらいですが、可能性は低いと思います。
またモンステラの葉を頂芽1枚を残して全て落とすと小さい葉が出るようです。そうかんがえると剪定で大きくなる可能性は低いかなと思います。
鉢を大きくする
根の量=成長速度なので、これも間違っていませんが必要以上の鉢サイズは根腐れリスクをあげるだけです。
根腐れすると成長を大きく阻害しますし、枯れるリスクもあります。
根の成長を阻害するほどの小さいサイズは困りますが、適度な鉢が良いし、早く成長させたいなら成長に応じて鉢増しするのが良いかと思います。
また海外の方で鉢を小さくして根詰まりぎみにすると葉が大きくなると言っている方もいました。
肥料をあげる
肥料が成長を促進するのは間違いありませんが、上述したバランスが大事で、過剰な肥料は害でしかありません。
過剰な肥料は徒長の原因になり、根腐れすると成長を大きく阻害し、枯れるリスクになります。
モスポール(支柱)に立てる
モンステラは蔓性(半蔓性)の植物なので、現地では木などに寄生して生きています。もともと葉が大きく不安定なので、不安定な状態だと葉や茎を大きくすることを抑制しているようで、モスポールを立てて活着すると大きく成長しやすくなります。
ただ、モスポールを立てるだけでは成長を促進できません。
きちんと活着させることが大切で、モスポールをたててモスポールとモンステラをふわっとくっつけている人もいますが、効果は薄いと思います。
気根ががっちりとモスポールや支柱をつかんで、モスポールや支柱に沿って成長するようになると、大きく成長するようになると思います。
間違いだらけのモンステラ育成方法
植物の専門家の方でも、当たり前ですが全ての植物に精通しているわけじゃないなと、いろんな情報をみていて感じています。園芸のプロみたいな方がどんでもない方法をやっていたり、誤った情報を自信満々に話していたりすることが少なくないです。
- 試行回数が少なすぎる
- 条件があっていない
- 条件を考慮されていない
などなど、「私ができたから、これが正しい」という意見が多すぎる気がしています。
また、園芸のプロが温室でテストした結果だけを持って「●●は✕✕です」と断言しているケースも多いです。一般家庭と風、温度、湿度、日光が整った温室では条件が違いすぎて、参考にはなれど断言できるものではありません。
AとBを比較するにはAとBの条件をできるだけ合わせ、比較したいポイントだけを変えて比較検証する、できるだけの多くの数でやるのが基本ですが、それを守れていない人も多いです。
情報がアップデートされていない人も多いです。モンステラ・アダンソニーを小さいモンステラのことを指していたり、サンセベリアはドラセナ属に変わったのにドラセナ属じゃなかったり。
私が上述したことでも「東向きの窓際ならモンステラは日焼けしないからどんどん日光に当てろ」とも言えるのですが、窓とベランダの距離、窓ガラスの材質、北海道なのか沖縄なのか、気温、湿度によっても変わるので、断言できません。という当たり前のことが当たり前じゃないのがびっくりします。
YouTubeはとくに多いですが、そして園芸の情報だけではなく他の情報でもそうですが、知識が少ない人ほど断定的に自信を持って話します。そういうのはダニングクルーガー効果と言われています。
さらにYouTubeになると、より強く断言したほうが視聴数、視聴者を獲得できるので、デタラメなほど視聴数、再生数がとれ、デタラメな情報が拡散します。●万人チャンネル登録者数がいる、再生数が多い=信用できるではないのですが、そう考えてしまう人が多いのも仕方ないですよね。
ちなみに私が一番参考にさせていただいているYouTubeは、「らんまるの園芸チャンネル」さんです。
上記の記載の基本知識がしっかりしているので、とても勉強になります。メインで育てている植物は全く違いますが・・・涙
なので、私は、
- いろんな人の意見を見るようする(とくに反対意見や海外の意見)
- 自分でも試せるものは試す
- 可能なものは定量的に測る
ということを気をつけています。
反対意見を見ることで葉水をやめるきっかけになりました。照度計や水分計を使って定量的に把握するようにしています。照度計により、ベランダの広さの違いが部屋の明るさに大きな差があることに気づけたし、北側窓際でも意外と明るいことに気づきました。
アグラオネマピクタムトリカラーの花芽はとれ、底面給水はダメ、葉水はできる限りやれ、アデニウムはカットして幹を太らせろなどなど言われますが、私はいろいろ調べてアグラオネマピクタムトリカラーの花芽は場合によりとる、底面給水はする、葉水はほぼしない、アデニウムは基本カットしないなど、いろんな意見をもとに、自分で仮説をたて、判断して行動しています。
なので、これら私がお伝えしたことも園芸シロウトの一意見であり、浅い考察です。仮説と検証もしていますが、あくまで室内園芸レベルなので何十、何百と検証することもできません。
園芸業界を批判したいわけではなく、誤った意見で植物をダメにしてしまう人を減らせればと思い、この記事を書きました。
この記事を読んだ人がいろんな意見を集め、一人でも多くの人の大切な植物が元気に育つための一助になれば幸いです。
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