【2024年】モンステラ・デリシオーサとボルシギアナの違い、見分け方

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モンステラ・デリシオーサとボルシギアナの節間の違い

私が観葉植物にハマってから、どっぷりハマっているモンステラ。モンステラは世界中で人気の観葉植物ですよね。

一般的に「モンステラ」と言われてイメージするのは、葉が割れるモンステラで、流通しているものには主に2種類あります。モンステラ・デリシオーサとモンステラ・ボルシギアナ(モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ)です。

斑入りのモンステラでは、同じ白い斑が入るモンステラでも、デリシオーサの白斑入りは「ホワイトモンスター」と呼ばれ、ボルシギアナの白斑入りは「ホワイトタイガー」と言われています。

また、白斑のモンステラでも、ホワイトモンスターとホワイトタイガーでは値段が大きく(数倍)変わります。

困ったことに、メルカリやフリマアプリ、ヤフオクなどで多くのホワイトモンスターやホワイトタイガーが売られていますが、明らかにホワイトタイガーがホワイトモンスターとして売られているケースが少なくありません。高価なほうのホワイトモンスターが安価なほうのホワイトタイガーとして売られるケースは少ないのが、ちょっとした闇ですね(笑)。

私は騙されたことがあるので、デリシオーサとボルシギアナの違いや見極め方を、国内外の情報を徹底的に調べました。

ということで、この記事ではデリシオーサとボルシギアナの違いと見分け方をご紹介します。

目次(クリックで移動できます)

突然ですがデリシオーサとボルシギアナの違い、見分け方は存在しません

結論から言うと、モンステラのデリシオーサとボルシギアナの違い、見分け方については世界中で論争が続いており、その論争が続くということは、見分けることや分類することが非常に難しいということを意味します。

そのため、ひとつだけ確実に言えることは、2025年時点で「デリシオーサとボルシギアナの違い」を断言している人は、嘘つきかいい加減な人、もしくは調べていない人だということだけです。

とはいえ、一般的にデリシオーサとボルシギアナと言われるものには違いがあります。

ややこしいのは、生育環境によってデリシオーサに似たボルシギアナ、ボルシギアナに似たデリシオーサが現れることです。

また、ボルシギアナは「モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ」と表記されることが多いですが、「モンステラ・デリシオーサ f. ボルシギアナ」と書くべきだという意見もあります。

var. = 変種なのか、f. = 一種なのか、これもややこしいですよね。変種と一種の違いについてはまた別でまとめておきます。

デリシオーサとボルシギアナの違いがどこまであるのかははっきりしていませんが、違いが曖昧であることを理解した上で、以下のデリシオーサとボルシギアナの違いについて考えることが重要だと思います。

デリシオーサとボルシギアナの違い、見分け方

一般的に言われているデリシオーサとボルシギアナの違い、見分け方についてまとめました。私が違いが大きいと思う順番でご紹介します。

その前に、この動画は外国の掲示板で紹介されていた屋外植え?自然環境に近い状態のモンステラ・デリシオーサとボルシギアナです。

デリシオーサとボルシギアナの違い、見分け方を動画でご紹介

モンステラ・デリシオーサとボルシギアナは節間の長さ、茎の太さが違う

モンステラ・デリシオーサとボルシギアナの節間の違い
モンステラ・デリシオーサとボルシギアナの節間の違い

この上の写真は、ほぼ同じサイズのデリシオーサ(右)とボルシギアナ(左)です。

私がヤフオクやメルカリでデリシオーサかボルシギアナを見極める際に最も注目しているのは、節間の広さです。節間とは、節と節の間の部分を指します。

写真右のデリシオーサの節間は短く、詰まっています。一方、写真左のボルシギアナの節間は長いです。

茎の太さにも違いがあります。デリシオーサは太く、ボルシギアナはデリシオーサと比較して細いです。

ただし、この写真の右側のデリシオーサは変異株で、少し節間が通常よりも狭いように見えます。コンパクタと言われる矮性種では、節間が非常に短く、葉が小さく、成長が遅い傾向があります。

また、この見分け方をややこしくしている要因があります。モンステラの節間は、徒長(間延び?)すると広くなります。モンステラは主に光が不足すると徒長しやすいです。

さらに、このデリシオーサは実生で種から育ったものなので、根が充実しています。ボルシギアナは増殖株が多く、根が比較的少ないという差異もあります。

ボルシギアナは斑入りが多く、斑入りは人気があるため、増殖された株が多いです。そのため、茎が細くなることがあるかもしれません。

モンステラ・デリシオーサとボルシギアナは葉の大きさ、葉の形が違う

モンステラ・デリシオーサとボルシギアナの葉には違いがあります。

モンステラの葉の形に関しては、以下のインスタグラムでご紹介されていた画像が非常にわかりやすいです。

左側のボルシギアナは耳(葉の上部)が少なめで、楕円形に近いです。これは私が育てているいくつかのボルシギアナの特徴とも一致します。さらに、切れ込みは葉柄側は幅が狭く、葉先に近づくにつれて幅が広がります。

右側のデリシオーサは耳が高めで、円形に近いです。切れ込みは全体的に等しく狭いです。

切れ込みの違いについては、この画像から確認できますが、私のボルシギアナはあまり葉が割れていないので、残念ながらその部分では比較できません。

葉の大きさに関しては、デリシオーサは1m以上になることが多く、ボルシギアナは約50cm程度と言われています。ただし、1mを超えるようなボルシギアナを販売している方もいるので、その場合はデリシオーサだったのか、ボルシギアナがデリシオーサ化したのかは不明です。

また、中央脈近くに空く穴について、デリシオーサは2列以上、ボルシギアナは1列という説もありますが、私自身はそれが必ずしも当てはまるわけではないと感じています。

モンステラ・デリシオーサは葉と葉柄の付け根にフリルができる

モンステラ・デリシオーサのフリル
モンステラ・デリシオーサのフリル

モンステラ・デリシオーサには、葉柄(茎)と葉の付け根に「フリル」と呼ばれるシワが現れる特徴があります。このフリルは、葉のサイズが大きくなるにつれて目立つようになります。私のモンステラ・デリシオーサでは、高さ25cmの葉にはフリルがあまり見られなかったものの、40cmの葉には立派なフリルが確認できました。

以下、匿名さんからコメントでいただいたので引用してご紹介しておきます。

ポトスが巨大化して葉にモンステラのような切れ込みが入ることを考えるとボルシギアナが巨大化して葉の付け根にフリルが付いてもおかしくないと考えています
https://www.youtube.com/watch?v=2A5s_x-iZiI
また芽が出てすぐはボルシギアナでもロゼット状に展開していくことがあるので節の間隔で判断するのも危険です
葉っぱが円形か楕円形か、茎に細かい疣があるかどうかで見分けるしかなさそうです(つまりある程度成熟しないと判断不可能)

デリシオーサとボルシギアナの違い、見分け方のその他の説

デリシオーサとボルシギアナは成長速度が違う?

デリシオーサと比較して、ボルシギアナは成長が早いと言われています。ボルシギアナは茎が細く、葉も小さめなので、エネルギーを葉に集中させることで成長が早くなるのかもしれません。一方、デリシオーサは茎が太く、葉が大きいため、成長が比較的遅くなることがあります。

ボルシギアナは実(フルーツ)ができない?

実は私はボルシギアナは実ができないと思っていたのですが、上でご紹介したYouTubeでは実ができています。デリシオーサよりは小さい実です。ちなみにモンステラの実は結構美味しいらしいです。

斑入りモンステラなどのデリシオーサとボルシギアナの呼び方の違い

斑入りのモンステラ分類、名称についての詳細は以下の記事を参考に。

斑入りモンステラの有名どころだけを表にまとめたらこんな感じ。

デリシオーサボルシギアナ
白斑ホワイトモンスターホワイトタイガー
黄色斑イエローマリリンオーレア
クリーム色斑タイコンステレーション
イエローモンスター

一般的に、デリシオーサ系の方が高価で販売されることが多いです。その理由としては、デリシオーサの成長が遅く、より時間がかかるため、栽培に手間がかかることが一因とされています。また、ボルシギアナの方が成長が早く、節間が長く増殖しやすいことから、量産が可能になり、比較的価格が抑えられることも影響しています。さらに、デリシオーサは葉が大きく、形状が美しいことから、需要が高く、希少価値がつきやすい傾向があります。

種名?品種名?植物の命名ルール

植物の命名は確かにややこしいですが、基本的なルールを理解すると少しスッキリします。植物学の命名には、国際植物命名規約(International Code of Botanical Nomenclature, ICBN)があり、植物の学名はこれに基づいています。以下、ざっくりとしたまとめです。

  1. 学名の由来
    植物に付けられる名前はラテン語で、一般的に2つの部分(属名と種小名)から成り立っています。
    • 属名(Genus):一般的な分類を表す名前で、大文字で始まります。
    • 種小名(Species epithet):特定の種を表す名前で、小文字で始まります。
      例:Monstera deliciosa(モンステラ・デリシオーサ)では、「Monstera」が属名、「deliciosa」が種小名です。
  2. 命名規則と変更
    18世紀にカール・フォン・リンネによって整備された「二名法」に基づいていますが、新しい研究や発見により、学名が変更されることがあります。これにより、同じ植物が異なる名前で呼ばれることもあります。
  3. 命名規約
    学名は、植物の分類に関する国際的な規約を守る必要があります。これには、命名の順序や新種の発見方法、既存の名前との重複を避けるためのルールが含まれています。
  4. 変更される場合
    • 種の再分類:新しい研究結果や技術の進展により、別の種として認定されたり、逆に1つの種に統合されたりすることがあります。
    • 新種の発見:新たに発見された植物が学名を与えられることがあります。

学名は、植物の正確な識別を助けるための大事なツールですが、確かに慣れるまでは少し難しいと感じることもあります。

属の変更で有名なのはポトスですが、日本で売られている一般的なポトスは、ポトス属からエピプレムナム属オーレアムに変更されました。なぜ「黄金」を意味するオーレアムが使われているのかと思ったところ、ゴールデンポトスが原種で、一般的なポトスはそこから派生したものだという説を見て、なるほどと思いましたが、その真偽は不明です。

要するに、植物の名称にはルールがあり、その並び方にも決まりがあるということですね。デリシオーサ・モンステラではなく、モンステラ・デリシオーサという並び方が正しいということです。

また、学名はラテン語で表記されますが、ラテン語が学問の言語としてヨーロッパで広く使われていたからだそうです。

学名は「属名 種小名」の順に並び、属名の頭文字は大文字、それ以外は小文字で表記され、正式にはどちらも斜体(イタリック体)で書くことがルールとなっています。

というのが前置きで、命名ルールは別記事ででもきちんとまとめようかと思います。それくらいややこしいし細かいです。笑

要するに、植物名についている var. とかf.、sp.などには意味と順番があり、その順番が前であればあるほど差が大きく、後になるほど差が小さいという理解で良さげです。

モンステラ・ボルシギアナホワイトタイガーの場合、サトイモ科という分類のあと、

Monstera(属名) deliciosa(種小名) var. borsigiana(変種名) f.Albo variegata(品種名)
Monstera(属名) deliciosa(種小名) f. borsigiana(品種名) ‘Albo-variegata’ f.albo(品種名)

って感じですかね。属名と種小名を合わせて「種名」と呼ぶそうです。


モンステラで使われるものとして、

  • var. (varietas/varietyの略):変種名 :同じ種類だけど形質がちょっと違うもの。
  • f.(formaの略): 品種名:基本種と差がある突然変異として現れるもの
  • ”でくくる:個体名:特定の個体を指すとき使われる名前

上から順番に変化の大きさを表すそうです。

というさらに前置きがあって、

ボルシギアナは、以下のどちらなの?という論争まであります。

  1. Monstera(属名) deliciosa(種小名) var. borsigiana(変種名) f.Albo variegata(品種名)
  2. Monstera(属名) deliciosa(種小名) f. borsigiana(品種名) ‘Albo-variegata’ f.albo(品種名)

albo variegata部分はハイフンがあったりなかったりするそうで統一されていないのかな。

まぁとにかくモンステラ・ボルシギアナはモンステラ・デリシオーサの変種なのか品種なのかも不確定ということです。

それ以上調べると頭がパンクするのでこれくらいで。。。

さらに、ホワイトモンスターやホワイトタイガーなどの名前については以下の記事をご覧ください。

それでもモンステラのデリシオーサとボルシギアナは違う

植物には個体差もありますし、生息地によっても差が出ます。

モンステラ・デリシオーサとボルシギアナが植物学的に分類が異なっていようと同じであろうと、一般的に流通しているデリシオーサとボルシギアナには違いがあります。もちろん、デリシオーサっぽいボルシギアナもあれば、ボルシギアナっぽいデリシオーサもあります。

なので、

  • デリシオーサとして売られているものは、節間が短く、がっちりと大きく育つ
  • ボルシギアナとして売られているものは、節間が長く、ひょろっと伸び、早く成長して、そこまで大きくならない

という理解をした上で、間違って購入したり(出品したり)せず、自分に合ったモンステラを入手できる人が増えれば良いなと思います。

ちなみに、私はデリシオーサとして売られているものが好きです。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • ポトスが巨大化して葉にモンステラのような切れ込みが入ることを考えるとボルシギアナが巨大化して葉の付け根にフリルが付いてもおかしくないと考えています
    https://www.youtube.com/watch?v=2A5s_x-iZiI
    また芽が出てすぐはボルシギアナでもロゼット状に展開していくことがあるので節の間隔で判断するのも危険です
    葉っぱが円形か楕円形か、茎に細かい疣があるかどうかで見分けるしかなさそうです(つまりある程度成熟しないと判断不可能)

    ちなみに私は斑が綺麗に入りやすいボルシギアナの方が好きです
    トライポフォビアではないのですが巨大化したデリシオーサの葉の穴が多くて苦手です

  • 貴重なご意見ありがとうございます。
    このポトスやばいですね
    ポトスは大きくなると切れ込みが入ると聞いていましたが、こんなに切れ込みが入ると思っていませんでした

    小さい状態で判別するのは相当むずかしいですよね
    だからボルシギアナとデリシオーサで世界中で揉めるんですよね笑

    葉の穴が苦手な方もいるんですね
    たしかにボルシギアナも人気が根強いですし、どっちが人気あるんでしょうね

    一部、本文に引用してご紹介させていただきますね

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