モンステラファン必見!2024年最新版、モンステラの種類図鑑をお届けします。
インテリア植物として絶大な人気を誇るモンステラ。独特な切れ込みと穴の開いた葉が魅力的で、室内を一気におしゃれにしてくれる植物です。コロナ禍による観葉植物ブーム、Instagramなど「映え」の影響、モンステラは丈夫で育てやすいこともあり、人気が再発したようです。
モンステラにはさまざまな種類があり、それぞれに異なる特徴と魅力が隠されています。モンステラの種類は海外のWikipediaでも50種類以上あり、全種類を紹介するとアレなので適当にご紹介します。
この記事では、2024年現在注目されているモンステラの代表的な種類を42種厳選し、画像とともに詳しく解説します。あくまでシロウト解説ですが国内外の情報を集めて、充実させていきたいと考えています。
ただし、植物業界独特なのかどうかはわかりませんが、モンステラ・デリシオーサとボルシギアナの違いなど、定義がかなり曖昧なものが多く、分類や名称が変わることがあり、同じ品種で複数の名前を持つものもあります。海外の情報も調べていますが、海外でもデリシオーサとボルシギアナの違いなどの論争がずっと続いています。「私の持っている◯◯こそ本物だ」という情報も多すぎてビビります。笑
論争が続く=曖昧だから起こることかなと思いますが、曖昧であること、情報が変わること、間違っている可能性があることをふまえて、この記事をご覧いただくのを推奨します。
モンステラをこれから育てたい方はもちろん、コレクションを増やしたい方にも役立つ情報をご紹介できればと。ぜひこの図鑑を参考に、あなたのお気に入りのモンステラを見つけてください。
【重要】モンステラ(主に斑入りや変異系)の名称について
下記説明でもわかりにくくなっていたり誤っていたりすること(直せていません)がありますが、少し理解しやすく事前に説明しておくと、とくに斑入りモンステラや変異系モンステラの名称は、
- 個体に命名されたもの
- 特徴に命名されたもの
- 上記2つが混ざったもの
があります。
個体に命名されたもの(福助など)は、そのクローン以外は偽物、別物になるそうです。
特徴に命名されたものは、モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ アルボなど、白斑のボルシギアナ=アルボと呼ばれています。ただホワイトタイガーのように、アルボの中で掠れた斑?の特徴があったもののうち、別の特徴で名付けられた?ようなものが、いつのまにかボルシギアナの白斑=ホワイトタイガーとして”流通”していることもあるのでややこしいです。
混ざったものというのは、もともと個体に名付けられたものですが、同じような特徴をもつものもその呼び名で呼ばれるようになったものがあるようです。命名者がOKをすれば名乗ってヨシ!みたいな感じだったらしく・・・。そうなると厳密にいうと個体ではなく特徴に対しての名称ということになりますが、よくわかりません。
という感じでカオスなので、厳密な名称を知りたければルーツまで調べまくるか本人に質問するしかないですし、自分が入手した株が本物かどうかは、命名者ご本人でもわからないことがあると思います。
そして流通している名前と本当の名前が違うこともあると知っておくと良いかもしれません。
モンステラ・デリシオーサ系
モンステラ・デリシオーサはモンステラとしてイメージされる葉っぱの割れる大きなモンステラです。ホームセンターや100均で「モンステラ」として売られているものの多くは、モンステラ・デリシオーサだと思います。
モンステラ・デリシオーサは、観葉植物愛好家の間で最も人気のある品種の一つで、その大きな葉とユニークな形状が特徴です。「スイスチーズプラント」としても知られるこの植物は、葉に深い切れ込みや穴ができることで有名で、まるでチーズの穴を思わせる姿からこの愛称がつきました。
原産地は中米から南米にかけての熱帯雨林で、自然環境では他の木に絡みつくように成長し、最大で20メートル以上の高さに達することもあります。家庭で育てる場合でも、適切なケアを行えば、見事な大きさの葉を次々と展開し、存在感のあるインテリアとして楽しむことができます。
デリシオーサは成長とともに特徴的な「気根」を形成し、土や他の支えに絡みつくことで安定した成長を見せます。モンステラ・デリシオーサは、手間がかからず、その圧倒的な存在感から、観葉植物の中でも特に人気が高い品種です。
あとでご紹介するボルシギアナもデリシオーサの一種(園芸品種?)で、斑入り、変形したもの、穴が大きいもの、葉の形が独特なものなど、さまざまな種類があります。
斑入りはボルシギアナをデリシオーサ系の名称で間違って(わざと?)売られていることが多いです。基本的にデリシオーサ系の斑入りのほうがボルシギアナ系の斑入りよりも高価です。
モンステラ・デリシオーサ
モンステラ・デリシオーサは葉のサイズが室内でも1m近く、自然環境では1mを超えるものも存在します。めちゃくちゃデカくなります。この写真のモンステラはホームセンターで1800円で2株入ったものを買って、8ヶ月で葉のサイズが55cmを超えました。
以前はモンステラ・アダンソニーとしてデリシオーサよりも小さい種類が売られていたようですが、2010年ごろにモンステラ・アダンソニーは葉に穴があくモンステラの名前になりました。じゃあそれまで売られていたアダンソニーはどこいった問題がありますが、海外ではlarge form、small formとして分けられているようです。
モンステラ・デリシオーサ ‘ホワイトモンスター’ 白斑のデリシオーサ
モンステラ・デリシオーサ ‘ホワイトモンスター’の特徴は、白斑が入ったモンステラ・デリシオーサ。あとでご紹介するモンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナとは呼び方が変わります。他にも白斑のモンステラには斑入りの違いによっていろんな種類、呼び方があります。
天津ラン=ホワイトモンスターで途中で名称変更があったようです。
- モンステラ・デリシオーサ ‘ホワイトモンスター’
- モンステラ・デリシオーサ ‘天津蘭(テンシンラン)’
- モンステラ・デリシオーサ ‘ミント(オーシャンミント)’
- モンステラ・デリシオーサ ‘ホワイト ティアーズ’
- モンステラ・デリシオーサ ‘ホワイトスノー?’
- モンステラ・デリシオーサ ‘デビルモンスター’
上の写真はミントで、細かい斑が入るタイプ。
ホワイトティアーズの定義はかなり曖昧ですが少しボルシギアナっぽいもの、白斑が大きいものにつけられていることが多いです。
ホワイトスノーはどちらかというとタイコンステレーションの一種かなと思いますが、全体に細かい斑が入る散り斑タイプで白いコーティングのような斑(糊斑)が入ったものに名付けされていることが多いです。
デビルモンスターは最近、とんでもない価格で落札された選抜種で、めちゃくちゃかっこよいです。斑の形状と葉の形が特徴的です。
ちなみに白斑のモンステラ・デリシオーサは斑が不安定との噂です。
モンステラ・デリシオーサ ‘タイコンステレーション / イエローモンスター’クリーム色斑のデリシオーサ
モンステラ・デリシオーサ ‘タイコンステレーション/イエローモンスター’の特徴は、クリーム色の斑が入り、全体に細かい斑(散り斑)が入るモンステラ・デリシオーサ 。厳密にはタイコンステレーションとイエローモンスターの違いがあるようですが、同じ名前で流通しているのであまり意味がないかなと。タイコンステレーションとはタイの星座という意味。タイコン・ステレーションではなくタイ・コンステレーションですね。
斑が遺伝しやすいという噂もありますが、葉の全体、茎の全体に斑が入っているので斑が安定します。
タイコンステレーションは人気がありすぎて組織培養も含めて増やされすぎて値段が落ち着いていますが、私はイチオシの斑入りモンステラです。
イエローモンスター、タイコンステレーションは流通量も多いので選抜種と言われる特別斑が綺麗なもので命名されているものも多いです。
- モンステラ・デリシオーサ ‘イエローモンスター’
- モンステラ・デリシオーサ ‘タイコンステレーション’
- モンステラ・デリシオーサ ‘レガシー’
- モンステラ・デリシオーサ ‘プラチナ’
- モンステラ・デリシオーサ ‘グリーンスノー?’
- モンステラ・デリシオーサ ‘クリームブリュレ’
レガシーとプラチナは似た感じで、斑が細かく多いので葉の全体がゴールドっぽく見えるタイプ、グリーンスノーは白いコーティングがかかったような斑が入る、クリームブリュレはクリーム色の斑が大きく入るタイプかなと。
ちなみにタイコンステレーションはクリーム色の斑と言いますが白色の斑の場合もあります。
斑の量、葉の緑の色や斑の色、葉の形など、いろんなタイコンステレーション、イエローモンスターがあります。
モンステラ・デリシオーサ ‘イエローマリリン’ 黄斑のデリシオーサ
モンステラ・デリシオーサ ‘イエローマリリン’ の特徴は黄色の斑が入るモンステラ・デリシオーサです。黄色とはいえクリーム色っぽい斑、白い斑も混ざることがあります。
黄色の斑は白斑よりも安定する、成長しやすい、または枯れやすいといういろんな噂がありますが詳細不明です。
モンステラの黄色の斑は、葉が開いくときには薄い緑色で徐々に黄色くなっていきます。その薄い緑色の状態をさしてトリカラー(3色 緑+薄緑+黄色)とかって売っている人もいたりするので怖いです。
モンステラ・デリシオーサ ‘グリーンオングリーン’ 緑斑のモンステラ・デリシオーサ
モンステラ・デリシオーサ ‘グリーンオングリーン’の特徴は葉に薄緑色の斑が入ります。海外ではグリーンオングリーンとして呼ばれていることが多い(GoGと略されたり)。
グリーンオングリーンの定義も曖昧で、日本国内ではグリーンゴーストやグリーンモンスターとして売られていることもあります。グリーンモンスターはとある有名な方が実生(種から育った)から変異した株を命名したものなので、正確にはその株のみグリーンモンスターということになると思いますが、混ざりまくっている気がします。
グリーンオングリーン、グリーンゴースト、グリーンモンスターは他の斑入りのモンステラと比較すると、葉の変形を伴うことが多いです。なので斑入りというより変異株の一種ともいえます。
また他の斑入りとは違い、葉裏に斑が入らないことも多い気がします。
黄変前のイエローマリリンやボルシギアナオーレアをグリーンオングリーンとして売っている人もいるので怖いです。
- グリーンオングリーン
- グリーンゴースト
- グリーンモンスター
モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ系
モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ系は、モンステラ・デリシオーサの中でも特に人気の高い品種で、デリシオーサと比較して早い成長速度と、少しコンパクトなサイズ感が特徴です。
モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナという名称よりもモンステラ・ボルシギアナと言われることが多いですが、正式にはモンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ。var.つまりバラエティ ボルシギアナという意味で、デリシオーサの一種で園芸品種という噂です。
いろいろ調べたとこと、ボルシギアナは成長しても実ができないんじゃないかと言われています。
そしてボルシギアナとデリシオーサの違い、見分け方は世界中で論争が起こっているので、きちんと見分けるは困難らしいですが、一般的にボルシギアナと言われているものの違いはいろいろあると思います。
ボルシギアナっぽいデリシオーサ、デリシオーサっぽいボルシギアナもあるのが見分け方をややこしくしています。
ボルシギアナは、モンステラ・デリシオーサに比べて、葉が細長く、茎が細く、節間が長いです。デリシオーサも大木に着生しますが、ボルシギアナは支柱やモスポールなどに着生しないと自立が難しいくらい細い茎です。デリシオーサとボルシギアナの違い、見極め方については別記事でご紹介する予定です。
モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ ‘ホワイトタイガー’ 白斑のボルシギアナ
モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ ‘ホワイトタイガー’の特徴は葉に入った白色の斑。散り斑や掠れた斑、葉の全体が白いフルムーンや、葉の半分が白いハーフムーンなど、白斑のデリシオーサよりも安定して斑が入るイメージです。
ただモンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ ‘ホワイトタイガー’の斑を綺麗にキープするのはとても難しいです。。。
モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ ‘オーレア’ 黄斑のボルシギアナ
モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ ‘オーレア’の特徴は葉に入った黄色の斑。散り斑や掠れた斑、葉の全体が白いフルムーンや、葉の半分が白いハーフムーンなど、白斑のデリシオーサよりも安定して斑が入るイメージです。
オーレアは新葉が開いたときは薄い緑色で、そこから徐々に黄色や白になっていきます。
ちなみにオーレアとは金色の意味です。黄色の濃いオーレアもあれば緑っぽいオーレアもありますが、成長により色が変わりそうです。
モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ ‘セブブルーミント’ ミント斑のボルシギアナ
2023年前後?最近でてきたセブブルーミント。モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ ‘セブブルーミント’ の特徴は、白斑部分にあとから出てくる緑の細かい斑。日本で出てきたみたいです。
上の写真だと葉の右下、白斑部分にうっすらと緑が入ってきているものをセブブルーミントと呼ぶのだと思いますが、右上の白斑に掠れた緑が入っただけのもの、オーレアをセブブルーとして売っている人もいるので怖いです。
モンステラ・マルモラータ
モンステラ・マルモラータ(モンステラ・デリシオーサ var. マルモラータ?)はボルシギアナオーレアに似た黄色の斑と薄緑の斑が全体に散りばめられているのが特徴です。海外サイトでしかみたことないですが、東南アジアで流通しているっぽい感じ。
マルモラータ=大理石なのでボルシギアナの斑の特徴を指しているだけかもです。マルモラータ・オーレアというのは3色入りでめちゃかっこいい。
以下、匿名さんからコメントいただきました。
Deliciosaが発見されたのと同時期にMarmorataが発見されたようですがDeliciosaのみが学名として認められたためMarmorataは厳密には存在しないそうです。ここで言われているMarmorataはAureaの変異種でありタイ交雑種のMiracleに相当するものだと思います。ほとんど同じ特徴の個体に異なる名前が存在するのなんとかして欲しいですね。
葉の形が特徴的なモンステラ
葉や全体が小さい、葉の形が特殊、特定の地域でのみ生息している、実生(種から生まれた)の変異で特徴的なものなど、デリシオーサとは少し違うものをご紹介します。
モンステラ・デリシオーサ var. シエラナ
モンステラ・デリシオーサ var. シエラナは現状はデリシオーサの変種として扱われており、モンステラ・シエラナではなくモンステラ・デリシオーサ var.シエラナとなります。
シエラナは1961年にメキシコのオアハカ州シエラ・デ・フアレス山脈で初めて発見されました。バールマルクスフレイムの変種という意見もあるみたいですが、おそらく違うであろうと。
いま流通しているシエラナはハワイで増殖されたものだとされており、オアハカで採取されたものだけがシエラナだと主張している人も多いです。我が家のシエラナこそが本物だと主張している人も多いです。
オアハカで採取されたシエラナは葉が左右非対称になる特徴があるとの噂です。
モンステラ・デリシオーサ・シエラナの特徴は、成長が遅く、葉の耳が無く(少なく)、デリシオーサよりも葉が小さく、葉の切れ込みが深く大きいです。バールマルクスフレイムと似ていますが、バールマルクスフレイムよりは丸い葉です。
似た種類として var. brasil (ブラジル)がありますが、ブラジルはさらに葉が大きいです。
モンステラ・バールマルクスフレイム
モンステラ・バールマルクスフレイムは葉っぱが細長く、深い切れ込みがでるのが特徴です。成長したときの葉っぱが炎のような形でめちゃくちゃカッコイイ。
バールマルクスフレームが一般的ですが、バールマルクスフレイムが正解っぽいですね。炎のフレイム。
葉が肉厚だからか成長がめちゃくちゃ遅い気がします。
バールマルクスフレーム (ディラセラータ) として売られていることが多いですが、ディラセラータとバールマルクスフレイムは別物らしいです。
バールマルクスフレイムという名称はバールマルクスさんという園芸家さんの名前にちなんでつけられたそうです。
ちょっとマニアックなホームセンターでも売られていたという噂あり。組織培養が出回っているからね。
モンステラ sp. ビクトリー
モンステラ sp. ビクトリー(ヴィクトリー)はいろいろ調べましたが詳細不明です。どこかの国からやってきた説があったり、矮性のモンステラ・デリシオーサのコンパクタという説もあり。海外で販売されているケースもありましたが、かなり少ないです。
モンステラ sp. ビクトリーの特徴はコンパクタと同じく小葉で切れ込みが入り、葉に厚みがあり、大きくならない、上に伸びようとするが茎はそこまで太くならず、節間もやや長めという感じっぽいです。
モンステラ・デリシオーサのコンパクタの定義、特徴も曖昧で、デリシオーサより小さく、ボルジギアナよりも大きくなるという説明があったり、葉に厚みがあり硬く、成長が遅いという矮性共通の特徴があるようです。葉の形は普通のデリシオーサと同じものや、マイクロコズムっぽい穴開きが多いものもあります。
コンパクタの中にはカット後の葉が小さくなった状態や、一時的な生育不良により葉が小さくなったものをコンパクタとして売られているケースが多そうなので怖くて手を出せませんでしたが、sp. ビクトリーであればその心配はないかと思い購入しました。
ちなみにsp.というのはspecies(種)の略で、特定できない種類という意味です。なので今回のケースだとモンステラの一種だけど種名がわからないということになります。
モンステラ・デリシオーサ ‘コンパクタ’
モンステラ・デリシオーサ ‘コンパクタ’はsp.ビクトリーと似ていますが、小さく肉厚の葉、成長が遅いのが特徴ですが、定義が曖昧です。偽物もめちゃくちゃ多いイメージです。とにかくデリシオーサの矮性のものかなと。
日本、東南アジアで出回っているようです。
コンパクタとはいえ葉のサイズはボルシギアナよりも大きくなるという話もあったり、個体差も大きい。
ボルシギアナ、葉を減らして葉が小さくなったデリシオーサがコンパクタとして売られているケースもよくみます。
コンパクタは葉の形もマイクロコズムっぽい多くの穴が空くタイプのものもあれば、普通のデリシオーサっぽいものもあり、マイクロコズムっぽいものだけがコンパクタという話もあり、はちゃめちゃです。
モンステラ・デリシオーサ ‘福助’
愛知県の園芸家、故池田太一氏が選抜命名したモンステラ・デリシオーサ ‘福助’。実生選抜で丸く小さくお椀のように丸まった厚みのある葉っぱ、矮性で小さく育ち成長が遅いのが特徴です。
福助の定義は、故池田太一氏が選抜命名したモンステラ・デリシオーサ ‘福助’から増殖されたものだけが本物、それ以外は偽物ですかね。
今でいうと福助はコンパクタの一種、選抜種みたいな位置づけですかね。
葉が丸いだけのモンステラ、矮性なだけのモンステラが福助として売られていたりして怖いです。
もともとの福助が実生選抜なので、近いフォルムのものも生まれてくるので、福助フォームとして売られていたりします。福助よりも丸い葉っぱ、ほぼ同じ形のものもあります。
モンステラ・デリシオーサ ‘マクロコズム’ macrocosm
モンステラ・デリシオーサ ‘マクロコズム’はデリシオーサの選抜種というか、葉の中心あたりに細かく多くの穴が空くのが特徴です。マイクロコズムの定義は曖昧なので、どれくらいの穴があるものがマクロコズムなのかは不明。
沖縄などに自生している大型のモンステラなどは自然と多くの穴が空くので、それもマクロコズムになるのかも不明。定義がかなり曖昧。ほぼ日本のみの選抜種な気がします。
モンステラ・デリシオーサ ‘レース プリスマティック モーフ’ lace prismatic morph
モンステラ・デリシオーサ ‘レース プリスマティック モーフ’は海外版のマクロコズムという感じで、葉に無数のレース状の穴が空くのが特徴です。
かなりレアみたいです。
var. シエラナが大きくなったとき、レース プリスマティック モーフに近いような形状になるみたいです。
モンステラ・デリシオーサ ‘スケルトン’
モンステラ・デリシオーサ ‘スケルトン’も実生選抜で、葉の切れ込みの幅が広く、葉の穴も大きいのが特徴です。
スケルトンも実生選抜なので、他の実生選抜同様、似た株が生まれる可能性が多少はあるので、似た株も多く出回っています。本物の定義はオリジナルからの増殖のみ、他は偽物ということですかね。
スケルトン、コンパクタ、マクロコズムあたりは偽物が多すぎて、どれが本物かの見分け方はほぼ不可能かなと。
モンステラ・ジェイドウィング (ピナッティパルティタ)
モンステラ・ジェイドウィング (別名:ピナッティパルティタ)は小さいときはジェイドシャトルコック(sp.ペルー)のように肉厚のボコボコの葉っぱで、モスポールや木に活着すると葉っぱ変形して割れるようになるのが特徴です。
私も1株持っていますが、どうもジェイドシャトルコックっぽいのかモスポールに活着させても割れないです。。
モンステラ・デリシオーサ 実生・変異株 (sport)
モンステラ・デリシオーサ 実生・変異株 (sport)は、種から生まれた突然変異の株で、特徴はさまざま。この写真のモンステラはナローフォームといって葉の幅が狭く、細長い葉です。
その他にも葉がうねっているもの、葉脈が膨らんでいるもの、葉の切れ込みが広い、狭い、浅い、深いなど、さまざまなモンステラ変異株があります。
モンステラ・デリシオーサ 変異株 (sport)には斑入りのものも多くあります。
ただモンステラ・デリシオーサ 変異株 (sport)の斑入り、変異は成長に伴い消えてしまうことが多いらしいです。
また、ある薬をつかったりして変異株をつくっている可能性もあるのかなと。
奥が深く、闇もあり、ちょっと怖い世界です。
海外でもsportと呼ばれていて愛好家がいます。
葉っぱの内側に穴が開くモンステラ
モンステラデリシオーサのように葉の外側が割れるのではなく、葉の内側が割れる、穴が空くモンステラ。穴が空くモンステラは半蔓性ではなく、蔓性のものが多く(全部?)、樹やモスポール、支柱に着生すると葉が大きくなります。基本的には大きくならないけど、モスポールに立てたり大木に着生(活着)するとデカくなる。ポトスもそうだよね。
穴開きのモンステラは似ているものがめちゃくちゃ多いので、以下の@tobancayさんの画像がわかりやすいです。
ここで紹介しているもの以外でもめちゃくちゃあります。
モンステラ・アダンソニー(マドカズラ)
以前は小型のモンステラをアダンソニーと言っていましたが、いまはマドカズラがモンステラ・アダンソニーです。モンステラ・アダンソニー(マドカズラ)は葉っぱの中に窓が空く、蔓性なので茎が細く、そこまで大きくならないのが特徴です。
ただ環境を整え、モスポールの登らせるとかなり大きくなるみたいです。
モンステラ・アダンソニー・ラニアタというちょっと大型(それでも普通のモンステラよりは小さい)の種類など、モンステラ・アダンソニーから細分化された種類が複数存在します。
斑入りのモンステラ・アダンソニーも存在し、白斑、黄斑、ミント斑など、いろんな種類の斑入りがあります。
モンステラ・オブリクア (オブリカ)
モンステラ・オブリクアはマドカズラよりも葉に大きな穴が空くのが特徴です。オブリクアにはいろんな種類があり、ペルーという種類がとくに大きな穴が空くので人気です。上の写真はモンステラ・オブリクア ‘ロスタヨス’です。
そこまで大きくならないイメージです。
モンステラ・レクレリアナ
モンステラ・レクレリアナはやや肉厚の葉で、大きく成長すると葉っぱの内側に横向きに穴が空くのが特徴です。斑入りも存在しますが、斑入りのほうが多く流通している気がします。
モンステラ・レクレリアナはたぶんかなり大きくならないと葉が割れない。葉が割れたレクレリアナはほぼ流通していない気がします。
モンステラ・エスケレート monstera esqueleto
モンステラ・エスケレートは葉に対して横長の穴が空くのが特徴です。マドカズラと同じく蔓性で、そこまで大きくならないが、この写真のように50cm以上にはなるのかなと。
モンステラ・アクミナータ
モンステラ・アクミナータは葉に横長の穴が空き、比較的大きくなるの特徴です。
モンステラ アカコヤグエンシス acacoyaguensis
モンステラ・アカコヤグエンシスは比較的大きくなり葉に穴が空くのが特徴です。
葉っぱが割れないモンステラ
葉っぱに穴があくタイプと同様、蔓性でそこまで大きくならないタイプがほとんど(全部?)。活着すると(以下省略)。
モンステラ・ジェイドシャトルコック (sp.ペルー)
モンステラ・ジェイドシャトルコックはsp.ペルーとも言われ、肉厚でボコボコした葉っぱが特徴。斑入りのものも多く流通しています。上でご紹介したモンステラ・ジェイドウィングの小さいときも同じような葉です。
モンステラ・シルテペカナ siltepecana
モンステラ・シルテペカナはジェイドシャトルコックのようにボコボコした葉っぱが特徴ですが、葉の色が薄く葉にシルバーが入る。モンステラ・シルテペカナには複数種類があり、モンステラ・シルテペカナ エルサルバドルが人気っぽい。
モンステラ・スタンデリアナ standleyana
モンステラ・スタンデリアナは通称ハネカズラ、やや肉厚で細めの葉っぱが特徴です。以前はフィロデンドロン属だったらしい。
モンステラ・ドゥビア dubia
モンステラ・ドゥビアはスキンダプサスのような小さいシルバーの葉っぱと緑の葉脈が特徴で、木に着生するらしい。割れないモンステラのカテゴリに入れたけど、めちゃくちゃ大きくなると割れるみたいですね。。。
モンステラ・サブピンナータ subpinnata
モンステラ・サブピンナータの特徴は葉っぱが割れるというか笹っぽいというか細い葉っぱが複数生えている?
コメント
コメント一覧 (7件)
Deliciosaが発見されたのと同時期にMarmorataが発見されたようですがDeliciosaのみが学名として認められたためMarmorataは厳密には存在しないそうです。ここで言われているMarmorataはAureaの変異種でありタイ交雑種のMiracleに相当するものだと思います。ほとんど同じ特徴の個体に異なる名前が存在するのなんとかして欲しいですね。
マルモラータってそんなに歴史があるんですね。
そして全く別物と。なるほど。
このマルモラータはオーレアに近い感じのものですね。EtsyやeBayでタイからよく売られています。
Miracleも知らなくて調べたのですが、ミラクルとはまた少し違って、マルモラータ・オーレアとして3色トリカラーのオーレアっぽい感じでかっこいいんですよね。
タイからモンステラ輸入できないのでアレですが。。。
正式にはボルシギアナという名前は認められておらずタカナエンシスという名前だそうです
以下のPDFファイルの11ページ目にデリシオーサとタカナエンシスの違いがまとめられているので動画化して(タカナエンシスはともかく違いの見分け方に焦点を当てて)詐欺被害を減らして欲しいです
https://www.researchgate.net/profile/Mario-Blanco/publication/344377658_A_comparison_of_Monstera_deliciosa_and_M_tacanaensis_with_comments_on_Monstera_section_Tornelia_Araceae/links/5f6f8666458515b7cf50e11b/A-comparison-of-Monstera-deliciosa-and-M-tacanaensis-with-comments-on-Monstera-section-Tornelia-Araceae.pdf
貴重な情報ありがとうございます!!
時間つくってゆっくり読んでみます。翻訳なんとかして。。。笑
この論文?読んでから動画化しますね
デリシオーサとボルシギアナは諸説ありすぎてややこしいですね
あきらかに違いがあるのですが、はっきりしない理由もわからないし
私なんて微力すぎますが、動画やブログを読んでくれた人だけでも詐欺から救いたいです
詐欺多すぎ問題はひどすぎます
Youtubeからやってきました。「画像とともに詳しく解説します」って、自分で育てた事が無い他人のモンステラの写真貼り付けていてこの様に発信される情報は信じられるのでしょうか?初心者であってもせめて自ら購入し、育てあげたモンステラの情報を発信するべきなのでは?と思いますが本件についてはどのようなお考えでしょうか?なんだかどこかで読んだ事がある文書もありますし、他人の投稿を使って発信されている事に不信感があります。私の投稿が勝手に使われている事もありなんだか頭にきてしまいました。Googleにもペナルティを出すように通報させていただきます。みなさまも他人の投稿を利用してサイトを作り、収益化しようとする人物には十分お気をつけください!
この記事でご気分を害されたようで、申し訳ございません。
以下、返答させていただきます。
> 自ら購入し、育てあげたモンステラの情報を発信するべきなのでは?
仰るとおりですが、この記事の目的は多くのモンステラについての私なりの正しいと思われる情報を整理、ご紹介することです。誤情報や誤った名前で販売されているモンステラを購入する人が減れば良いと思い記載しました。
>どこかで読んだ事がある文書もありますし、他人の投稿を使って発信されている事に不信感があります
文章についてはchat-gptなども使わずに、全て自分で記載しました。どこかの1つの記事から情報をまとめているのではなく、国内外の複数の記事から情報をまとめています。
他人の投稿というのは掲載しているInstagramのことかと思いますが、Instagramの機能をつかって掲載しており、また私の記事が主体、写真は引用となります。
>私の投稿が勝手に使われている事もあり
上記させていただいたとおり、Instagramの規約、機能に基づいて利用させて頂いておりますが、差し支えあるようであれば写真をご指摘いただければ削除させていただきますので、どちらの写真かをお申し付けください。
>Googleにもペナルティを出すように通報させていただきます
DMCAは著作権者の権利なので提出されるのは自由です。なお、虚偽の通報の場合は民事訴訟、刑事訴訟の対象になる場合があります。
以上、お手数をおかけして恐縮ですが、削除するコンテンツのご指示をお待ちしております。
この度は私の記事で不快にさせてしまい、申し訳ございませんでした。
>どこかの1つの記事から情報をまとめているのではなく、国内外の複数の記事から情報をまとめています。
まとめている時点で著作権違反とはならないのでしょうか?国内外の複数の記事から情報をまとめているのであれば、まとめる元となった引用元の記事は必ず紹介するべきではないでしょうか?
>他人の投稿というのは掲載しているInstagramのことかと思いますが、Instagramの機能をつかって掲載しており、また私の記事が主体、写真は引用となります。
サイト運営者は、自らの経験から得られた事実に基づく情報のみを発信するべきなのではないでしょうか?記事が主体、写真は引用が正しいのでは無く、本来あるべき姿は、写真も記事も主体であるべきなのではないでしょうか?
ペナルティを受け廃れていった数多くのキュレーションサイト(まとめサイト)とまったく同じ手法なので、この様な記事を発信してしまうシロウトは、相手にしない方がよいとメディアを運営する経営者の方から伺ったので相手にしない事とします。この様な運用のページやサイトは、通報しなくても必ず廃れるとの事でした。