モンステラファン必見!2025年最新版、モンステラの種類図鑑をお届けします。
インテリア植物として絶大な人気を誇るモンステラ。独特な切れ込みと穴の開いた葉が魅力的で、室内を一気におしゃれな空間にしてくれる植物です。コロナ禍による観葉植物ブームや、Instagramなど「映え」の影響も相まって、丈夫で育てやすいモンステラは再び注目を集めています。
モンステラにはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴と魅力を持っています。海外のWikipediaでは50種類以上が紹介されていますが、この記事ではすべてを網羅するのは難しいため、厳選してご紹介します。
今回は、2025年現在注目されている代表的なモンステラ50種を選び、画像とともに詳しく解説します。あくまでシロウト視点の解説ですが、国内外の情報を集め、より充実した内容にしていきたいと考えています。
なお、園芸業界特有なのか定かではありませんが、「モンステラ・デリシオーサ」と「ボルシギアナ」の違いなど、定義が曖昧なケースも少なくありません。分類や名称が変わったり、同じ品種が複数の名前で呼ばれたりすることもあります。海外でもこの論争は続いており、「私の持っている◯◯こそ本物だ」と主張する情報が多く、驚かされることもしばしばです。
こうした論争が起こる背景には、情報の曖昧さや変動があるのだと思います。この記事をご覧いただく際は、情報が変わる可能性や誤りが含まれる場合があることをご了承いただければ幸いです。
ここには書ききれませんが、いまは組織培養からの変異株が多数でていて、さまざまな名前のモンステラが発表、発売されています。
モンステラをこれから育てたい方はもちろん、コレクションを増やしたい方にも役立つ情報をお届けできればと願っています。ぜひこの図鑑を参考に、あなたのお気に入りのモンステラを見つけてください。
現在修正中
・Synonymを記載していますが、完全な同種なのか別種なのかは不明です
・それぞれの特徴は著者の独断と偏見が混ざります
【重要】モンステラ(主に斑入りや変異系)の名称について
モンステラの名前は非常にややこしいものです。簡単に言うと、学名として正式に登録されている名前と、そうでない通称があります。学名を登録するには、さまざまな条件を満たす必要があるそうです。
たとえば、「モンステラ・デリシオーサ (Monstera deliciosa)」は正式な学名です。それ以降の名称については、表記が揺れることがあったり、愛好家や市場で独自に名付けられることもあります。
「モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ ‘ホワイトタイガー’」という名称の場合、”var.”(変種)と表記される部分について「”f.”(品種)表記のほうが正しい」と主張する人がいたり、’ホワイトタイガー’という名称が突然変更されたりすることがあります。また、’ホワイトタイガー’のようにシングルクォーテーションで囲まれている部分は、公式名称ではなく流通名である場合が多いため、確定的な情報ではないと考えておくのが無難です。
さらに、ほぼ同じ特徴を持ちながら別名で呼ばれるモンステラも存在します。このような命名の混乱は、園芸業界ではよく見られる現象です。
詳細については以下の記事にまとめました。

モンステラの名前は不確かな可能性があるという認識で、この記事をご覧頂くことをお勧めします。
モンステラ・デリシオーサ系

- おそらく最も多く流通している一般的なモンステラ
- 成長すると1m(超)になるサイズの葉
- 成長すると葉に深い切れ込みが入り、穴が空く
- 茎から気根を生やす
- つる性(半つる性)で自然環境では木や岩に着生して成長する
モンステラ・デリシオーサは、一般的に「モンステラ」としてイメージされる大きな葉に切れ込みが入った代表的な品種です。ホームセンターや100均で「モンステラ」として販売されているものも、多くはこのデリシオーサです。
観葉植物愛好家の間で非常に人気のあるデリシオーサは、その大きな葉と独特な形状が魅力です。「スイスチーズプラント」とも呼ばれ、葉にできる深い切れ込みや穴がチーズの穴を連想させることから、この愛称が付けられました。
原産地は中米から南米にかけての熱帯雨林です。自然環境では他の木に絡みついて成長し、最大で20メートル以上の高さに達することもあります。家庭でも適切なケアを行えば、見事な大きさの葉を次々と展開し、存在感のあるインテリアグリーンとして楽しむことができます。
デリシオーサは成長とともに「気根」と呼ばれる根を形成し、土や支えに絡みつくことで安定した成長を見せます。手間がかからないことと、その圧倒的な存在感から、観葉植物の中でも特に人気の高い品種です。
後ほどご紹介するボルシギアナも、デリシオーサの一種(変種)です。このボルシギアナには斑入り、変形種、大きな穴が開いたもの、葉の形が独特なものなどさまざまな種類があります。
なお、ボルシギアナの斑入り種が、デリシオーサ系の名称で誤って(あるいは意図的に)販売されることも少なくありません。基本的にデリシオーサ系の斑入り種は、ボルシギアナ系よりも高価な傾向があります。
デリシオーサには、斑入りや葉の形状に特徴があるものが存在し、それぞれに別名が付けられているケースもあります。この記事では、それらのモンステラ・デリシオーサをカテゴライズしてご紹介します。
モンステラ・デリシオーサ Monstera deliciosa

モンステラ・デリシオーサは、室内でも葉のサイズが1メートル近くに達することがあり、自然環境では1メートルを超えるものも存在します。非常に大きく成長する品種です。この写真のモンステラは、ホームセンターで1,800円で2株セットを購入したもので、8か月後には葉のサイズが55センチ、10ヶ月で約70cmになりました。
以前は「モンステラ・アダンソニー」という名前で、デリシオーサよりも小型の種類が販売されていたようです。しかし、2010年ごろに「モンステラ・アダンソニー」という名前は、葉に穴が開くモンステラの総称として扱われるようになりました。そのため、それまで「アダンソニー」として販売されていたものが何だったのかという問題もありますが、海外では「large form(大型タイプ)」と「small form(小型タイプ)」として区別されているようです。
モンステラ・デリシオーサの育成記録
モンステラ・デリシオーサ 白斑入り albo / White variegated(variegata)

- デリシオーサの葉に白い斑が入る(var. ボルシギアナの白斑は別でご紹介します)
- 白斑はアルボ(albo)やホワイトバリエガータ(White variegata/White variegated)と言われる
- 白斑がくっきり入る種(株)、散り斑が入る種(株)、両方が混ざる種(株)がある
- 白斑が入るモンステラは、茎にも白斑が入ることが多い
- 白斑デリシオーサは流通量がかなり少ないので、安定しない可能性がある
- 白デリと呼ばれている?
- 白斑に緑の細かい点や線が入る斑入りは『ミント斑』とされることが多い
モンステラ・デリシオーサ ‘白斑(アルボ)’は、葉に白い斑が入るのが特徴ですが、意外にも見かけることは少ない品種です。一方で、白斑が入る「モンステラ・ボルシギアナ(デリシオーサ var. ボルシギアナ)」は、「アルボ」や「ホワイトタイガー」という名称で広く流通しています。
白斑入りのデリシオーサには、「ホワイトティアーズ」「艶姿」「ヤクザ(※艶姿と同一品種とされる説もあり)」などが知られており、「白デリ」と呼ばれることもあるようです。
デリシオーサの白斑品種はどれも高価です。その理由として、ボルシギアナに比べて増殖が難しいことに加え、白斑の入り方が安定しない可能性も考えられます。
モンステラ・デリシオーサ ‘艶姿’ adesugata

Origin:艶姿の起源は熊本の生産者さんが作出し、花宇宙の西畠薫造さんが命名されたと聞きました。
モンステラ・デリシオーサ 白斑入りの育成記録
モンステラ・デリシオーサ ‘ホワイト ティアーズ’
モンステラ・デリシオーサ ミント斑入り Mint variegated(variegata)

- モンステラのミント斑はデリシオーサ、ボルシギアナ、その他の種類でもとても人気で高価
- デリシオーサの葉に白い斑(緑斑)に緑の細かい点や線が入る(var. ボルシギアナのミント斑は別でご紹介します)
- ミント斑と普通の斑が混ざることもある
- 葉全体がミント斑のモンステラはフルミントと言われている
- ミント斑が入るモンステラは、茎にも白斑や黄緑の斑が入ることが多い
- ミント斑もモンステラは(斑の入り方で)さまざまな名前で流通している
- 海外(北米?)では白地に緑の点や線が入るモンステラがホワイトミント、グリーン地に緑の点や線が入るモンステラがグリーンミントと呼ばれている
- モンステラのミント斑入りには国内で『ボルシギアナミント』と呼ばれている種類があり、デリシオーサとボルシギアナの中間の特性がある
モンステラ・デリシオーサ ‘ミント斑入り’は、葉にミントカラーの斑が入ることが特徴で、海外でも非常に人気の高いデリシオーサです。ミント斑のモンステラは、斑の上に緑の点や線が入ったり、葉脈に緑色が混じることがあります。
海外では、白地に緑の点や線が入るものが「ホワイトミント」、緑地に緑の点や線が入るものが「グリーンミント」と呼ばれているようです。
モンステラ・デリシオーサ ‘ミント’

Origin:
モンステラ・デリシオーサ ‘ミント’の育成記録
モンステラ・デリシオーサ ‘オーシャンミント’

Origin:
グリーンミントに近いミント斑と、波打つ葉が特徴のモンステラ・デリシオーサ ‘オーシャンミント’。しかし、我が家の組織培養株のオーシャンミントにはその特徴が見られず、ただのミントにしか見えません……涙。
オーシャンミントの参考画像
モンステラ・デリシオーサ ‘オーシャンミント’の育成記録
モンステラ・デリシオーサ ‘グリーンミント’

Origin:
薄い緑地の斑に細かい緑の点や線が入るグリーンミント。グリーンミントとして管理していますが、一般的にはモンステラ・デリシオーサ ‘ミント’になると思います。
モンステラ・デリシオーサ ‘ミント’の育成記録
モンステラ・デリシオーサ ‘ホワイトモンスター’

Origin:海外から持ち帰ったモンステラから出て来たミント斑入りモンステラ。伊藤さんという方が天津ランという名前をつけれていましたが、西畠薫造さんがホワイトモンスターと改名、世界中で人気のモンステラとなりました。
Synonym:天津蘭、天津ラン、テンシンラン
ホワイトモンスターはミント斑のデリシオーサよりもさらに白い斑入りの葉が出たり、斑がない葉が出たりします。成長に伴い斑が消えてしまうことが多い?(斑が暴れる)ですが、切り戻すとまた斑が戻るそうです。
ホワイトモンスターの斑の量は、個体差が大きいです。
ホワイトモンスターの参考画像
モンステラ・デリシオーサ ‘ホワイトモンスター’の育成記録
モンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’ (Siam White)

Origin:
モンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’はよくわからず。。モンステラ・デリシオーサ ‘サイアムミント’は丸葉でお椀型(カップ型)のミント斑です。それの白が多いバージョンなのか・・・
参考:モンステラ・デリシオーサ ‘サイアムミント’
モンステラ・デリシオーサ ‘サイアムホワイト’の育成記録
その他のミント斑入りのモンステラ・デリシオーサ
モンステラ・デリシオーサ ‘デビルモンスター'(デビル)
デビルモンスターは最近(2024年)、とんでもない価格で落札された園芸品種で、めちゃくちゃかっこいいです。斑と葉の形が特徴的です。
モンステラ・デリシオーサ クリーム色斑入り

- モンステラのクリーム色斑入りは(一部を除き)ほぼタイコンステレーション(イエローモンスター)
- デリシオーサの葉にクリーム色の斑が入る
クリーム色の斑が入るモンステラ・デリシオーサ ‘タイコンステレーション’は、斑入りモンステラを初めて育てる方に非常におすすめの品種です。
また、モンステラの実生(種)からクリーム色の斑入りが出る場合や、その増殖株から生まれるものもあり、散り斑ではないクリーム色の斑が入るモンステラも存在します。
モンステラ・デリシオーサ ‘タイコンステレーション’ (イエローモンスター) Thai Constellation / Yellow monster

- モンステラのクリーム色斑入りは(一部を除き)ほぼタイコンステレーション(イエローモンスター)
- 散り斑なので痛みにくく、斑入りモンステラの中では育てやすい
- デリシオーサの葉にクリーム色の斑が入る
- タイコンステレーションとイエローモンスターは同じと考えて良い(イエローモンスターの命名者いわく)
- タイコンステレーションはクリーム色の散り斑が入る
- タイコンステレーションの葉はくすんだ緑色
- クリーム色だけではなく白斑が入ることもある
- クリーム色の散り斑の量や斑の量は個体差があり、葉全体に薄く白いコーティングがかかったようは斑が入る株も存在する
- タイコンステレーションには選抜種としてクリームブリュレ、レガシー、プラチナム(プラチナ)、グリーンスノーなどなど、斑の入り方の違いで別名がついている種がある
- タイコンステレーションは人気がとても高かったこと、組織培養が成功していることから流通量がかなり多く、販売価格がかなり下がっているので、斑入りモンステラの入門種としてとてもオススメ
- タイコンステレーションの組織培養株からは0.6%くらいの確率で選抜種のような斑入りが出る(生産者談)
- タイコンステレーションと同じような特徴を持つカスミやUFOという種類も存在する
- タイコン・ステレーションではなく、タイ・コンステレーション。タイの星空という意味
Origin:タイコンステレーションは組織培養から生まれたという説がありましたが、redditにもっと信頼性が高そうな情報があったのでご紹介しておきます。
バリー・インガーは、まだら模様と濃淡のある斑入りのモンステラ・デリシオーサを、苗木の中からスポーツとして見つけました。この植物の当初の名前は「ソルト・アンド・ペッパー」で、アメリカ国外のアジアティカという苗木園から販売されていました。この植物は、斑入りがキメラではなく、組織培養で再生するため、後になって組織培養で作れるようになりました。このため、組織培養や、それを生産する研究室よりも古い、古くから定着している植物が、アメリカや世界中で見つかっています。
研究室が最も斑入りのものを分離して、現在私たちが持っているものを手に入れたかどうかは別の問題です。しかし、最終的に TC にたどり着いた種子の束から生まれたというのは、非常にありそうな話のように思えます。Barry を探し出して聞いてみてもいいでしょう。最後にもっと情報を探そうとしたとき、彼は苗床を閉鎖して、今はタイで引退しているようでした。情報源は Barry で、オンラインでは読んでいなかったので、オンラインでこれ以上の情報を見つけることができませんでした。
ETA: その人は、それが 80 年代頃 (つまりインターネット以前) だったと考えています。組織培養によって利用可能になった日付を見つけることができたかどうかはわかりません。
https://www.reddit.com/r/Monstera/comments/14fa1g1/origins_of_thai_constellation
カスミやUFOもそうですが、同じような特徴を持つ株が変異で出てくる可能性は0ではないので、このソルト・アンド・ペッパーが現在のタイコンステレーションの起源になっているのか、別なのかは不明です。
葉が反っているタイコンステレーションの選抜種としてメデューサというのもありますね。散り斑が凄いスターダスト?とかもあったかな・・・。数多くの変異、選抜種があります。
Synonym:イエローモンスター、カスミ、ソルト・アンド・ペッパー、UFO
モンステラ・デリシオーサ ‘タイコンステレーション’ の育成記録
- モンステラ・デリシオーサ ‘タイコンステレーション’ 2024/2/13~
- モンステラ・デリシオーサ ‘タイコンステレーション’ 2024/3/11~
- モンステラ・デリシオーサ ‘タイコンステレーション’ 【組織培養株】2024/4/7~
- モンステラ・デリシオーサ ‘タイコンステレーション’ 【組織培養株】2024/6/5~
- モンステラ・デリシオーサ ‘タイコンステレーション’ 【組織培養株】2025/2/1~
モンステラ・デリシオーサ ‘タイコンステレーション レガシー’ Thai Constellation Legacy

Origin:おそらくタイコンステレーションの組織培養で変異した選抜種
- タイコンステレーションの選抜種
- クリーム色のコーティングがかかったような細かい斑が入る
- プラチナム(プラチナ)とかなり似ている
- レガシーを組織培養してもタイコンステレーションに戻ってしまうことがある(多い?)なので高価で取引されている
- カット増殖の場合は、特徴を引き継ぎやすい
- タイコンステレーションでもレガシーのような特徴を持つ株が存在する
- タイコンステレーションをレガシーとして売っている株、組織培養株があるので注意
Synonym:レガシー、プラチナム(プラチナ)、グリーンスノー、クリームブリュレ
モンステラ・デリシオーサ ‘タイコンステレーション レガシー’ の育成記録
モンステラ・デリシオーサ ‘タイコンステレーション クリームブリュレ’ Thai Constellation Creme brulee

Origin:タイコンステレーションの組織培養で変異した選抜種と言われています
- タイコンステレーションの選抜種
- タイコンステレーションは白よりのクリーム色の斑、クリームブリュレはより黄色よりのクリーム色の斑が入る
- 全体的にまだらな斑が多く入る
- プラチナム(プラチナ)やレガシー似ている
- クリームブリュレを組織培養してもタイコンステレーションに戻ってしまうことがある(多い?)なので高価で取引されている
- カット増殖の場合は、特徴を引き継ぎやすい
- タイコンステレーションでもクリームブリュレのような特徴を持つ株が存在する
- タイコンステレーションをクリームブリュレとして売っている株、組織培養株があるので注意
Synonym:レガシー、プラチナム(プラチナ)、グリーンスノー、クリームブリュレ
モンステラ・デリシオーサ ‘タイコンステレーション レガシー’ の育成記録
モンステラ・デリシオーサ ‘クリームイエロー アルボ’

Origin:実生変異株(種から生まれたときに変異していた株。海外では変異株をsportと呼んでいる)
- 実生変異で斑入りになったモンステラ
- 実生の変異で斑が入る確率は低いが、斑が入ったときにクリーム色や白色の斑が入るモンステラはちょくちょくある
- 実生変異での斑は継続しにくい(この株も継続しなかった)
Synonym:
モンステラ・デリシオーサ ‘クリームイエロー アルボ’ の育成記録
モンステラ・デリシオーサ 黄斑入り Yellow variegated(variegata)

- 葉に黄色や薄緑色の斑が入るモンステラ
- 黄色斑のモンステラは新葉は薄い緑色の斑として展開し、時間経過で黄色やクリーム色に変色する
- 黄色斑入りのモンステラはイエローマリリンと命名された種が有名
- 緑斑も黄斑の一種と言われているが本サイトでは別で管理、明確な線引きはわからんちです
- デリシオーサはまだ不明ですが、ボルシギアナの場合、黄斑は白斑よりも痛みやすい
黄色の斑入りモンステラ・デリシオーサ。イエローマリリンが有名です。実生変異で生まれた株でも黄色斑を持つモンステラがあります。
モンステラ・デリシオーサ ‘イエローマリリン’ Yellow marilyn

- 鮮やかな黄斑が入る葉を持つモンステラ
- 黄色斑のモンステラは新葉は薄い緑色の斑として展開し、時間経過で黄色やクリーム色に変色する
- 西畠薫造さんが命名、世界的に有名になった
- モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ ‘オーレア’がよくイエローマリリンとして売られている
- モンステラの黄色の斑は痛みやすいが、イエローマリリンは葉の厚いデリシオーサなので、比較的痛みにくい気がする
- 以前はとても高価でしたが組織培養株が増えたことで価格が落ち着きました
Origin:西畠薫造さんがマリリン・モンローから引用して命名。作出されたかは不明。
とにかくオーレアを偽ってイエローマリリンとして売っているケースが多すぎ。トリカラー(3色)として売られていることもありますが、時間経過で斑の色が変わるので注意、そもそも普通のイエローマリリンでもトリカラー以上の斑の色が出ます。
Synonym:
モンステラ・デリシオーサ ‘イエローマリリン’の育成記録
モンステラ・デリシオーサ ‘オーレア?’

- 葉と茎の両方が黄色っぽいモンステラ
- 実生変異株のモンステラとしてお迎えしたが、ただ傷んでいただけだった
- オーレアとは黄金という意味で、黄色斑の植物の名前につけられることがある
- すぐに茎の根本が腐って☆になった涙
Origin:とあるヤフオクのお店が勝手に命名
Synonym:
モンステラ・デリシオーサ ‘オーレア?’の育成記録
モンステラ・デリシオーサ 黄斑 (イエローマリリンコンパクタ?)

- 黄色とミント色の中間のような斑の色(クリーム色ともいえる)の葉を持つモンステラ
- おそらく実生変異株
Origin:
おそらく実生から生まれた斑入りモンステラ。この株のように、この色と言えない斑の色が出たり、変わった形の葉が出るのが実生変異株の魅力ですね。
Synonym:
モンステラ・デリシオーサ 黄斑 (イエローマリリンコンパクタ?)’の育成記録
モンステラ・デリシオーサ 緑斑(黄緑斑)入り Green variegated(variegata)

- 葉に緑色や黄緑色の斑が入るモンステラ
- 緑斑のモンステラも黄斑と同じく、時間経過で変色することがある
- 黄斑のモンステラも緑斑がでることがある
- 緑斑のモンステラは黄斑のモンステラと違い、斑に葉緑素があるので、葉が痛みにくく、成長が早いと思われる
- くっきり緑斑が入るモンステラは成長に伴い消えてしまうことが多く、散り斑(掠れた斑)になっているモンステラは斑が継続しやすいと思われる
- 緑斑は実生変異で入りやすいと聞いたが、流通量がかなり少ないので安定しない可能性が高いと推察しています
- 緑斑のモンステラには、グリーンゴースト、グリーンオングリーン、グリーンモンスターと呼ばれている株が存在する
いくつか育てていますが、成長は安定するものの継続が難しい気がする緑斑モンステラ・・・。
モンステラ・デリシオーサ ‘グリーンゴースト’ Green ghost

- くしゃっと変形して緑の斑が入る
- 池田太一さんが選抜
- おそらく池田太一さんが選抜された株、そのクローンのみがグリーンゴーストとなるが、似た株も同名で販売されている
- くしゃっと変形した変異モンステラには同じ特徴を持つ株が多い
Origin:池田太一さんが選抜命名。作出されたかは不明。
斑が消えたのでカット増殖したのですが、斑が戻ったり、継続しなかったりと大変なグリーンゴースト・・・。
Synonym:グリーンモンスター、グリーオングリーン
モンステラ・デリシオーサ ‘グリーンゴースト’の育成記録
モンステラ・デリシオーサ ‘グリーンオングリーン’Green on green

- 葉に緑色の斑が入るモンステラ
- 緑斑が入るモンステラはグリーオングリーン(GoG)と呼ばれていることが多い
- 散り斑タイプは継続しやすく、くっきり入る緑斑は継続しにくい傾向がある
- 黄斑のモンステラの新葉も緑斑がでるので注意(時間経過で黄色やクリーム色になる)
- 流通量はかなり少ない
- ボルシギアナの緑斑グリーオングリーン(GoG)も存在する
Origin:
モンステラの緑斑=グリーンオングリーンだとすると、グリーンゴーストやグリーンモンスターもグリーオングリーンの一種になりますね。
Synonym:グリーンモンスター、グリーオングリーン、グリーンゴースト
モンステラ・デリシオーサ ‘グリーンオングリーン’の育成記録
モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ系

ボルシギアナはデリシオーサの変種(var.)という考え方がいまは主流なので、基本的な特徴、育て方はほぼデリシオーサと同じです。それをふまえてボルシギアナの特徴を簡単にご紹介します。
- デリシオーサと比較するとコンパクトな葉のサイズ(50cmくらいと言われているが、生育環境によってはもっと大きくなるかも)
- 節間が長く茎が細いため、自立が難しい
- 高く育てるには支柱はモスポールなどなにか活着させると良さそう
- デリシオーサと比較して成長が早い
モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ系は、モンステラ・デリシオーサの中でも特に人気の高い品種で、デリシオーサに比べて成長速度が早く、ややコンパクトなサイズ感が特徴です。
一般には「モンステラ・ボルシギアナ」と呼ばれることが多いですが、正式名称は「モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ」です。ここで “var.” はバラエティ(変種)を意味し、デリシオーサの一種であり園芸品種という説もあります。
ボルシギアナは成長しても実を付けないのではないかという話もありますが、実をつけているボルシギアナもあります。また、ボルシギアナとデリシオーサの違いや見分け方については世界中で議論が続いており、はっきりと区別するのは難しいとされています。
見分け方を複雑にしている要因の一つは、「ボルシギアナっぽいデリシオーサ」や「デリシオーサっぽいボルシギアナ」が存在することです。
一般的にボルシギアナは、デリシオーサに比べて葉が細長く、茎が細く、節間が長いことが特徴です。デリシオーサも大木に着生しますが、ボルシギアナは茎が非常に細いため、支柱やモスポールなどがないと自立が難しいと言われています。
デリシオーサとボルシギアナの違いや見分け方については、以下の記事で詳しくご紹介しています。

モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ 白斑入り albo / White variegated(variegata)

- 葉に白色の斑が入るボルシギアナ
- 葉全体が斑になっていることをフルムーン、葉の左右片側半分が全斑になっていることをハーフムーンと呼ばれる
- デリシオーサに比べて葉が薄いので斑が痛みやすい
- 白斑のことをアルボといい、掠れたような白斑が多いボルシギアナがホワイトタイガーと呼ばれている(ホワイトタイガーという個体があり明確な区別があるかは不明)
- アルボの語源はおそらくアルビノ
- 白斑だけではなく、緑地に白のコーティングがかかったような斑が混ざり、3色になっていることが多い
- ハワイ産と言われる斑が傷みにくいと言われるアルボが存在する
- 斑入りモンステラの中ではかなり流通量が多く、とても人気があるボルシギアナ
- 斑は痛みやすいが黄斑よりは傷みにくい
- 斑の痛みが葉焼けと表現されることが多いが、痛みなのではないかと感じています
- 高すぎない湿度(~70%)、低すぎない湿度(50%~?)にすると斑が痛みにくそう
- 葉にしっかりと光を当てることで葉が厚くなり、斑が傷みにくくなると推察していますが、光が強すぎたり水分が少ないと葉焼けするので注意
モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ ‘ホワイトタイガー/アルボ’ White tiger albo

- 日本で生まれた?
- 白斑が多い、掠れた斑が入るのどちらか、もしくは両方の性質の場合にホワイトタイガーと呼ばれるのか、ホワイトタイガーの元株があり、その増殖株だけホワイトタイガーなのか不明
Origin:日本作出?
ホワイトタイガーの定義がよくわからず・・・・。
とにかく全ての斑入りモンステラの中でも斑の美しさはピカイチだと思います。
Synonym:アルボ、ホワイトタイガー
モンステラ・デリシオーサ ‘グリーンゴースト’の育成記録
- モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ ‘ホワイトタイガー/アルボ’ 2024/2/23~
- モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ ‘ホワイトタイガー/アルボ’ 2024/4/11~
- モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ ‘ホワイトタイガー/アルボ’ 2024/5/28~
モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ 黃斑入り オーレア Aurea / Yellow variegated(variegata)

- 葉に黄色、黄緑色(薄緑色)、クリーム色、白色の斑が入るボルシギアナ
- 葉全体が斑になっていることをフルムーン、葉の左右片側半分が全斑になっていることをハーフムーンと呼ばれる
- デリシオーサに比べて葉が薄いので斑が痛みやすい
- 葉が展開したときは黄緑色(薄緑色)の斑が入り、時間経過で黄色、クリーム色、白色に変化することが多い
- オーレアの語源は黄金
- ボルシギアナの黄斑をオーレアと呼ぶことが多いが、デリシオーサの黄斑をオーレアと呼ぶことは少ない
- 斑がかなり痛みやすい
- 斑の痛みが葉焼けと表現されることが多いが、痛みなのではないかと感じています
- 高すぎない湿度(~70%)、低すぎない湿度(50%~?)にすると斑が痛みにくそう
- 葉にしっかりと光を当てることで葉が厚くなり、斑が傷みにくくなると推察していますが、光が強すぎたり水分が少ないと葉焼けするので注意
- ボルシギアナ オーレアがデリシオーサの黄斑入りのイエローマリリンとして売られていることが多い(イエローマリリンのほうが市場価格が高い)
モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ 黃斑入り ‘オーレア’ Aurea / Yellow variegated(variegata)

- モンステラのオーレアと言うとボルシギアナの黄斑を指すことが多い
- 時間経過で斑の色が変わるのが美しい
- 斑のパターン、色が豊富
- 流通量がホワイトタイガー(白斑)と比較すると格段に少ない
- オーレアがイエローマリリンとして売られていることが多いので注意(逆はほぼない)
Origin:
ボルシギアナオーレアは新葉が出たときに斑の量を見て、そこから成長に伴いどんな色になるかも楽しめるので、とてもお得だと思う。
Synonym:
モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ オーレアの育成記録
- モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ ‘オーレア’ 2024/4/9~
- モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ ‘オーレア’(偽物) 2024/5/7~
- モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ ‘(ボロボロ)オーレア’ 2024/5/8~
- モンステラ・デリシオーサ var. ボルシギアナ ‘(根上りすぎ)オーレア’ 2024/5/12~
モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ ミント斑入り Mint variegated(variegata)

- 葉にミント、白色の斑が入るボルシギアナ
- 新葉は白やクリーム色の斑が入り、時間経過で葉脈や葉に緑の点や線が入りミント斑に変わる
モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ ‘セブブルーミント’ Cebu blue mint

- ボルシギアナのミントがセブブルーミントくらいしかない(ボルシギアナミントはボルシギアナ?なので)
- 時間経過で斑の色が変わるのが美しい
- 白斑がでるときもある
- 斑のパターン、色が豊富
- 流通量がかなり少ない
Origin:日本で生まれたセブブルーミント。国内実生と言われているが、ボルシギアナがそこまで実生されていないので、国内作出という表現が良い気がします。
Synonym:
モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ セブブルーミントの育成記録
その他のモンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナ斑入り
モンステラ・マルモラータ
モンステラ・マルモラータ(モンステラ・デリシオーサ var. マルモラータ?)はボルシギアナオーレアに似た黄色の斑と薄緑の斑が全体に散りばめられているのが特徴です。海外サイトでしかみたことないですが、東南アジア(インドネシア?)で流通しているっぽい感じ。
マルモラータ=大理石なのでボルシギアナの斑の特徴を指しているだけかもです。マルモラータ・オーレアというのは3色入りでめちゃかっこいい。
以下、匿名さんからコメントいただきました。
Deliciosaが発見されたのと同時期にMarmorataが発見されたようですがDeliciosaのみが学名として認められたためMarmorataは厳密には存在しないそうです。ここで言われているMarmorataはAureaの変異種でありタイ交雑種のMiracleに相当するものだと思います。ほとんど同じ特徴の個体に異なる名前が存在するのなんとかして欲しいですね。
モンステラ・デリシオーサ × ボルシギアナ?(ミントモンステラ)系

日本国内ではボルシギアナミントやミントブラジリアンフォームと呼ばれていることが多く、北米系だとミントモンステラ、モンステラミント、ジャングルミント、sp. NOID MINTと呼ばれ、アジア圏ではデリシオーサ×ボルシギアナ ミントと呼ばれている気がする種類。
デリシオーサとボルシギアナの中間の特徴を持っていることが、その理由かと思います。
- デリシオーサとよりも節間が短く、茎が細い?が、ボルシギアナよりは節間が短く茎が太い
- 葉に切れ込みが入る前の葉はボルシギアナっぽいが、切れ込みが入りだすとデリシオーサのような葉が出る
- 葉の切れ込みが幅広い
- デリシオーサと比較して成長が早い
- 葉の緑が濃い
- 葉に白やミントの斑が入る
- 葉に穴(二次開窓)が入らないと言われているが、入るものも存在する
- それぞれの名前で呼ばれているものが同一なのか、別種も混ざっているかは不明
- ミントモンステラとして流通していた株は花が咲かなかった
- 流通量がかなり少なく、かなり高価
とにかく呼ばれる名前がバラバラなモンステラ。デリシオーサの一種なのかデリシオーサでもないのかも不明。詳細については以下の記事にまとめました。

デリシオーサとボルシギアナの違いや見分け方については、以下の記事で詳しくご紹介しています。

モンステラ ‘ボルシギアナミント/ミントモンステラ他’ / mint monstera

Origin:上記詳細参照
デリシオーサっぽいボルシギアナなのか、ボルシギアナっぽいデリシオーサなのか別種なのか。
Synonym:ボルシギアナミント / NOID / ミントモンステラ / モンステラミント / ミントブラジリアンフォーム /ジャングルミント/デリシオーサ×ボルシギアナ ミント
モンステラ ‘ミントモンステラ/ボルシギアナミント他’の育成記録
葉の形が特徴的なモンステラ
葉や全体が小さい、葉の形が特殊、特定の地域でのみ生息している、実生(種から生まれた)の変異で特徴的なものなど、デリシオーサとは少し違うものをご紹介します。
モンステラ・デリシオーサ var. シエラナ

- メキシコのオアハカ州シエラ・デ・フアレス山脈で発見されたデリシオーサの変種(.var)(とされている)
- 葉の耳(葉柄側上部?)がフラットに近い
- 葉がデリシオーサよりも小さく、切れ込みが深い
- 節間が長い
- 成長が遅いと言われているが、うちの子は成長が早い・・・
- シエラ山脈で採取された株と、ハワイ増殖分があるとされていて、別種ではないかと言われている
- バールマルクスフレイム、var.ブラジルと似ていると言われる。小さいときはバールマルクスフレイムに少し似ていて、成長後はvar.ブラジルに少し似ている気がしなくもない
- 流通量がかなり少ない
参考画像
Origin:シエラナは1961年にメキシコのオアハカ州シエラ・デ・フアレス山脈で初めて発見
Synonym:
モンステラ・デリシオーサ var. シエラナはデリシオーサの変種として扱われており、モンステラ・シエラナではなくモンステラ・デリシオーサ var.シエラナとなります。
シエラナは1961年にメキシコのオアハカ州シエラ・デ・フアレス山脈で初めて発見されました。バールマルクスフレイムの変種という意見もあるみたいですが、おそらく違うであろうと。
いま流通しているシエラナはハワイで増殖されたものだとされており、オアハカで採取されたものだけがシエラナだと主張している人も多いです。我が家のシエラナこそが本物だと主張している人も多いです。
オアハカで採取されたシエラナは葉が左右非対称になる特徴があると主張する方もいますが、もともとモンステラの葉は左右非対称な気がします。
似た種類として var. brasil (ブラジル)がありますが、ブラジルはさらに葉が大きいです。
モンステラ・デリシオーサ var. シエラナの育成記録
モンステラ ‘バールマルクスフレイム’ (バールマルクスフレーム)

- 細い葉に深く大きな切れ込みが入り炎(フレイム)のような形に見える
- 葉がかなり厚く硬い
- デリシオーサと比較すると葉のサイズも全体のサイズもコンパクト
- 節間はデリシオーサと比較すると長い
- 有名な造園家、ロベルト・バール(ブール?)・マルクスさんにちなんで名付けられた
- バールマルクスフレーム (ディラセラータ) として売られていることが多いが、ディラセラータとは別物
- 葉が厚いからか成長が遅い気がする
- 以前はかなり高価だったらしいが組織培養株が多く流通し、価格が落ち着きました
参考画像
Origin:ブラジルの熱帯雨林原産?
Synonym:バールマルクスフレーム、ディラセラータ
モンステラ・デリシオーサ var. シエラナ、var.ブラジル(ブラジリアンフォーム)と似ているとされることがありますが、成長の一時期は少し似ることがありますが、成長すると全く別の形態になります。
モンステラ ‘バールマルクスフレイム’の育成記録
モンステラ・デリシオーサ ‘マクロコズム’

- 成長すると葉の中央脈近くに穴(二次開窓)が多く空く
- 穴は葉の切れ込みの外側まで空くことがある
- 葉に皺が入っている株が多い
- マクロコズムとは宇宙や万物、存在するすべてのものという意味
- どれくらいの穴が空けばマクロコズムなのか、マクロコズムという個体があるのかは不明
- モンステラ・デリシオーサ ‘コンパクタ'(矮性)にも成長に伴い、マクロコズムのような穴が空く種類があり、区別は不明
- 穴が多いモンステラがマクロコズムとして売られていることがある
参考画像
Origin:日本で作出されたかは不明ですが、おそらく日本で命名された
Synonym:レース プリスマティック モーフ、コンパクタ
モンステラ・デリシオーサ ‘マクロコズム’の育成記録
モンステラ・デリシオーサ ‘スケルトン’

- 葉の切れ込みの幅が広く、葉の穴も大きい = 葉の部分が細い
参考画像
Origin:愛知県の生産者さんが作出
Synonym:
スケルトンも実生選抜なので、他の実生選抜同様、似た株が生まれる可能性があるので、似た株も多く出回っています。本物の定義はオリジナルからの増殖のみ、他は偽物ということですかね。
スケルトン、コンパクタ、マクロコズムあたりは偽物が多すぎて、株を見てどれが本物かの見分け方はほぼ不可能かなと。
モンステラ・デリシオーサ ‘スケルトン’の育成記録
モンステラ・デリシオーサ ‘ナローフォーム’

- 葉が細い実生選抜株
Origin:
Synonym:
実生変異株で葉の幅が細いことから名称がつけられたナローフォーム。
モンステラ・デリシオーサ ‘ナローフォーム’の育成記録
モンステラ・デリシオーサ 実生変異株 (sport)

- 通常のモンステラとは違う形態、特徴がある株
- 葉が丸い、葉や株全体が小さい、葉が細い、葉が変形しているなどの奇形のもの、斑が入ったものもある
- 命名された株近い特徴を持つ変異株は『●●フォーム』(例:スケルトンフォームなど)と呼ばれることがある
- 生育環境や矮化剤の影響などによる一時的な変異の場合、成長に伴い普通のモンステラに戻る可能性がある(高い)
- 斑入りの実生変異株は成長に伴い斑が消えてしまうことが多い
- 実生変異株は選抜されて命名されて、定着(特徴が継続)し、世の中に浸透するとその名前の株になる(スケルトン、福助など)
Origin:実生(種から生まれた)で変異したモンステラ
Synonym:
命名された選抜種に似た株、全くのオリジナルの株など、ユニークな特徴を持つ可能性があるモンステラ実生変異株。スケルトンという実生選抜種に似た、スケルトンよりもより特徴が出た株が出る可能性もあります。
モンステラの変異株はモデルとなる株が存在しないので、どう成長するかわかりません。そこが魅力であり楽しさだと思います。
また斑の色、形など、特徴が珍しければ珍しいほど、その特徴で安定するは難しいのではないかと推察しています。
モンステラ・デリシオーサ 実生変異株 (sport)の育成記録
- モンステラ・デリシオーサ ‘シエラナフォーム’ 2024/7/9~
- モンステラ・デリシオーサ ‘肉厚丸葉斑入り’ 2024/10/26~
- モンステラ・デリシオーサ ‘偽メデューサ/丸葉’ 2024/11/6~
モンステラ・ピンナティパルティタ (ピナッティパルティタ / ジェイドウィング)


- 未成熟のときはモンステラ・カルステンタニウム(sp.ペルー)によく似ていて、葉がボコボコとしています
- 成長に伴い(うまく成長すれば)節間が詰まり、左右に葉を展開し、葉に切れ込みが入る
- Origin:中央アメリカと南アメリカの熱帯地域原産
- Synonym:ジェイドウィング
- 学名:Monstera pinnatipartita
モンステラ・ジェイドウィング (別名:ピナッティパルティタ)は小さいときはカルステンタニウム(ジェイドシャトルコック/sp.ペルー)のように肉厚のボコボコの葉っぱで、モスポールや木に活着すると葉っぱが割れるのが特徴です。
成長した株はとてもカッコ良いです。
モンステラ・ピンナティパルティタの育成記録
モンステラ・デリシオーサ ‘レース プリスマティック モーフ’ lace prismatic morph
- マクロコズムのように穴が多く空くモンステラ
- ほとんど流通していない
- Origin:
- Synonym:
- 学名:Monstera deliciosa ‘lace prismatic morph’
モンステラ・デリシオーサ ‘レース プリスマティック モーフ’は海外版のマクロコズムという感じで、葉に無数のレース状の穴が空くのが特徴です。
かなりレアみたいで、マクロコズムとの違いは不明です。
小さいモンステラ
モンステラ・デリシオーサ ‘コンパクタ’

- 通常のデリシオーサと比較してサイズが小さい
- コンパクタには葉に皺が入ることが多い
- コンパクタといっても様々で、本当に小さいサイズもあれば、普通のモンステラと変わらないものもある
- 本物(?)のコンパクタは、成長して茎が太くなっても、茎の太さと比較して葉が小さい
- 成長するとマクロコズムのように穴が多く空くコンパクタと、そうでないコンパクタが存在する?
- コンパクタはデリシオーサ(葉1m)よりも小さく、ボルシギアナ(葉50cm)よりも大きいサイズという説がありますが、それがコンパクトなのかどうかは不明・・・
- 他のモンステラ同様、生育環境によって形態が変わる
- 一般的に小さいサイズの植物は、矮性やドワーフなどと言われる
- 葉を落としてサイズを小さくしたモンステラがコンパクタとして売られていることがあるので注意
- ヒメモンステラはコンパクタではないどころか、モンステラでもない(ラフィドフォラ属)
- コンパクタとは英語で圧縮機の意味・・・。ラテン語ではコンパクタという言葉は見当たらず、コンパクトという意味でもない
Origin:おそらく矮性
Synonym:
置き場所問題を解決してくれることで人気のモンステラ・デリシオーサ ‘コンパクタ’。定義が曖昧なので偽物といっていいのかわかりませんが、偽物がめちゃくちゃ多いので注意です。
以下は私が偽物のコンパクタかなと思う特徴です。
- それなりに成長しているのに新しい葉1~2枚だけがついている株
- 葉に皺がない
一般的にモンステラは葉を1〜2枚残して落とすことで小さな葉が出ます。新しい葉が出たら、さらに元の葉を落とすと茎の太さや成長に合わない小さなサイズの葉がでます。その小さな葉2~3枚を残してコンパクタ販売されることがあるのかなと推察しています。
またモンステラはたまに成長の途中で小さな葉がでることがあります。
それらの一時的に小さい葉がでている状態の株をコンパクタとして売られているモンステラをお迎えした場合、成長に伴って葉が大きくなるのではないかと思います。
逆にコンパクタを購入するときは葉に皺が入った株を選ぶと良いかなと思います。
モンステラ・デリシオーサ ‘コンパクタ’ の育成記録
モンステラ sp.ビクトリー (ヴィクトリー)

- コンパクタとの違いは不明
- コンパクタとはなにかが違うらしい
Origin:西畠薫造さんが命名
Synonym:コンパクタ
育てながらコンパクタとビクトリーの違いを見ていきたいです。
モンステラ sp. ビクトリーの育成記録
モンステラ・デリシオーサ ‘タウエリー’

- 通常のデリシオーサと比較してサイズが小さい?
- 種が流通したことで、タウエリーは安価で流通しています
Origin:
Synonym:モンステラ・アダンソニー / モンステラ・デリシオーサ ‘スモールフォーム’
少し調べてもよくわからないモンステラ・デリシオーサ ‘タウエリー’。以前は、モンステラの大きくなる株がデリシオーサ、そこまで大きくならない株がアダンソニーと言われていたそうです。いまはモンステラ・アダンソニーは葉に穴が空くつる性のマドカズラの名称になっています。
また、海外ではモンステラ・デリシオーサ ‘ラージフォーム’と’スモールフォーム’として分けられています。種類として違うのか、環境によるものなのかは不明です。
タウエリーは成長した株を見たことがありますが、たしかに少し小さい。けど、環境によってはそれくらいのデリシオーサあるよね?という感じでした。
モンステラを育てたいけど大きくなるのは困るという方はタウエリーを選択肢のひとつとしても良い気がします。コンパクタのほうが小さいとは思いますが・・・。
モンステラ・デリシオーサ ‘タウエリー’の育成記録
モンステラ・デリシオーサ ‘福助’
- 丸葉で厚みがあるお椀型の葉
- サイズが小さく(矮性)、成長がゆっくり
Origin:愛知県の園芸家、故池田太一氏が選抜命名
Synonym:福助フォーム、福丸?
福助の定義は、故池田太一氏が選抜命名したモンステラ・デリシオーサ ‘福助’から増殖されたものだけが本物、それ以外は偽物らしいです。葉が丸いだけのモンステラ、矮性なだけのモンステラが福助として売られていたりして怖いです。
もともとの福助が実生選抜なので、近いフォルムのものも生まれてくるので、福助フォームとして売られていたりします。福助よりも丸い葉っぱ、ほぼ同じ形のものもあります。
葉っぱの内側に穴が開くモンステラ
モンステラの種類によっては、葉に切れ込みが入るのではなく、穴が開くものもあります。穴が開くモンステラは、半つる性ではなく、つる性のものが多いようです(すべてかどうかは不明です)。これらのモンステラは、樹木やモスポール、支柱などに着生すると葉が大きくなる傾向があります。
大きく育てるためには、モスポールに立てたり、木に着生(活着)させたりする必要があります。ポトスも同様に、着生することで葉が大きくなります。
穴開きのモンステラは似ているものがめちゃくちゃ多いので、以下の@tobancayさんの画像がわかりやすいです。
ここで紹介しているもの以外でもめちゃくちゃあります。
モンステラ・アダンソニー(マドカズラ)
モンステラ・アダンソニー(マドカズラ)

- 葉が少しボコボコしていて、葉の内側に穴が空く
- つる性で自立は難しい
- モスポールなどに着生させると数十センチくらいまで葉が大きくなる
- モンステラ・アダンソニーはマドカズラと呼ばれているが、モンステラ・オブリクアをマドカズラと呼ぶ人もいるので、モンステラ・アダンソニー=マドカズラなのか、葉の内側にだけ穴が空くモンステラをマドカズラと呼ぶかは不明
- 斑入りのマドカズラも存在する
- モンステラ・アダンソニーにはラニアタなどの亜種(ssp./subsp.)が複数存在する
- Origin:中央アメリカと南アメリカを中心に多くの地域に分布
- Synonym:マドカズラ/ フリードリヒスターリー
- 学名/英名:Monstera adansonii
マドカズラという名前で流通していることも多いモンステラ・アダンソニー。以前はモンステラ・アダンソニー=小さなモンステラ・デリシオーサとして流通していたそうで、いまでも間違えて流通していることがあるので注意が必要です。
フリードリヒスターリーとして紹介されていることもありますが、よくわからず・・・。
海外の人でモンステラ・アダンソニーをモスポールに立てて大きく育てている人が多いです。
モンステラ・アダンソニー(マドカズラ)の育成記録
モンステラ・アダンソニー(マドカズラ) 白斑入り albo / White variegated(variegata)

- 白斑入りのモンステラ・アダンソニー (マドカズラ)
- 高価で流通している
- Origin:
- Synonym:マドカズラ/ フリードリヒスターリー
- 学名/英名:Monstera adansonii ‘albo’
モンステラ・アダンソニーの白色の斑入り。
モンステラ・アダンソニー(マドカズラ) 白斑入り の育成記録
モンステラ・アダンソニー(マドカズラ) ミント斑入りmint variegated(variegata)

- ミント斑入りのモンステラ・アダンソニー (マドカズラ)
- ミント斑にしては珍しく白斑よりも安価で流通している
- 葉が少し細いタイプがある気がしていて、純粋なアダンソニーではなく亜種の可能性がある気がしている
- Origin:中央アメリカと南アメリカを中心に多くの地域に分布
- Synonym:マドカズラ/ フリードリヒスターリー
- 学名/英名:Monstera adansonii ‘mint variegated’
ミント斑のマドカズラは他のマドカズラと葉の形が違うような・・・。
モンステラ・アダンソニー(マドカズラ) ミント斑入りの育成記録
モンステラ・アダンソニー ‘ラニアタ'(マドカズラ) 黄斑入り Yellow variegated(variegata)

- モンステラ・アダンソニー・ラニアタはアダンソニーの亜種
- モンステラ・アダンソニー・ラニアタは大きくて光沢のある濃い緑色の葉
- モンステラ・アダンソニー・ラニアタはモンステラ・アダンソニーよりも葉が大きくなる
- モンステラ・アダンソニー・ラニアタは葉の窓が大きく非対称
- Origin:
- Synonym:マドカズラ/ フリードリヒスターリー
- 学名/英名:Monstera adansonii ‘laniata’
ラニアタは斑入りとして流通していることが多いです。ラニアタとアダンソニーの違いはよくわからず・・・。
モンステラ・アダンソニー ‘ラニアタ'(マドカズラ) 黄斑入りの育成記録
モンステラ・アダンソニー ‘ラニアタ'(マドカズラ) ミント斑入り mint variegated(variegata)

- モンステラ・アダンソニー・ラニアタはアダンソニーの亜種
- モンステラ・アダンソニー・ラニアタは大きくて光沢のある濃い緑色の葉
- モンステラ・アダンソニー・ラニアタはモンステラ・アダンソニーよりも葉が大きくなる
- モンステラ・アダンソニー・ラニアタは葉の窓が大きく非対称
- モンステラ・アダンソニー ‘ラニアタ’ フルミントは成長がかなり遅い
- Origin:
- Synonym:マドカズラ/ フリードリヒスターリー
- 学名/英名:Monstera adansonii ‘laniata’
ラニアタは斑入りとして流通していることが多いです。ラニアタとアダンソニーの違いはよくわからず・・・。
モンステラ・アダンソニー ‘ラニアタ’ フルミントは葉緑素が少ないからか、成長がかなり遅いです。フルミントであっても葉緑素の量によって成長の早さは変わると思います
モンステラ・アダンソニー ‘ラニアタ'(マドカズラ) ミント入りの育成記録
モンステラ・オブリクア (オブリカ) obliqua
モンステラ・オブリクア ‘ロスタヨス’ Monstera obliqua los Tayos

- モンステラ・アダンソニーとオブリクアの違い
- 花序が違う
- オブリクアのほうが葉が薄い?
- オブリクアのほうが穴が丸く大きい?
- オブリクアはランナーを伸ばす
- ※上記は全てのオブリクアとアダンソニーとの違いになるかは不明
- 葉の内側に大きな穴が空く
- つる性で自立は難しい
- Origin:エクアドル、モロナ・サンティアゴ州。タヨスと呼ばれる珍しいフクロウの生息地であるタヨスの洞窟に由来。
- Synonym:
- 学名/英名:Monstera obliqua ‘Los tayos’
モンステラ・オブリクアは後述するペルーという種類が有名で、他にもアマゾナスやフィラメンタスが有名。
ロスタヨスはアダンソニーにとても良く似ています・・・。
モンステラ・オブリクア ‘ロスタヨス’の育成記録
モンステラ・オブリクア ‘ペルー (ペルビアナ)’ Monstera obliqua Peru(Peruviana)

- モンステラ・アダンソニーとオブリクアの違い
- 花序が違う
- オブリクアのほうが葉が薄い?
- オブリクアのほうが穴が丸く大きい?
- オブリクアはランナーを伸ばす
- ※上記は全てのオブリクアとアダンソニーとの違いになるかは不明
- 葉の内側に大きな穴が空く
- 「モンステラ オブリクア モンキー リーフ」としても知られる
- マドカズラよりも大きな穴が空いて、成長すると葉の80~90%?が穴になる
- 葉の面積が少なく薄いため、マドカズラなどと比較すると育てるのが少し難しい
- 高い湿度(80%くらい)、少し弱めの光、温度(25度くらい)をキープするのが良いらしい
- つる性で自立は難しい
- 自然環境では木(や岩)に着生している
- 一時期はかなり高価だった
- Origin:南米ペルーの熱帯雨林
- Synonym:
- 学名/英名:Monstera obliqua Peruviana
モンステラ・オブリクアの代表種、ペルー(ペルビアナ)。少し育てるのが難しいらしく、昔は高価だったので上級者向けの植物だったそうです。
モンステラ・オブリクア ‘ペルー (ペルビアナ)’の育成記録
モンステラ・レクレリアナ 白斑入り White variegated(variegata)

- ドイツの植物学者ウィリバルト・レヒラーにちなんで名付けられた
- 成熟すると葉の中央脈の両側に穴が空く
- 成熟前の葉は少しボコボコしていて少し厚みがある
- つる性で自立は難しい
- 白斑入り
- Origin:南米、ボリビア、コロンビア、エクアドル、パナマ、ペルー、ベネズエラ原産
- Synonym:
- 学名/英名:Monstera lechleriana ‘variegated’
モンステラ・レクレリアナはモスポールにうまく活着して育ってくれると葉に穴が空くらしいですが、うまく穴が空くように育てられず・・・。モスポールでの育成方法を上手くしていきたいです。
コバエや藻対策でモスポールに肥料をあまり与えていなかったので、きちんと肥料を与える、水苔を固めに詰めるのどちらか、もしくは両方でモスポールでうまく成長させられると考えています。
レクレリアナの成長した参考画像はこちら。
モンステラ・レクレリアナ 白斑入りの育成記録
ンステラ・エスケレート(エピプレムノイデス) Monstera esqueleto

- エスケレートとはスペイン語で骸骨(骨格)の意味
- マドカズラよりも葉が大きく、大きな穴が空く
- 成熟すると中央脈に沿って小さな穴(二次窓)が空く
- 葉は濃い緑色、長さ80cm幅43cmくらいまで成長する(大きい)
- 成熟すると節間が詰まり、葉が扇状に広がる
- エスケレートは以前はエピプレムノイデスの栽培品種だと思われていて、混ざって流通している
- Origin:中南米の熱帯雨林原産
- Synonym:エピプレムノイデス
- 学名/英名:Monstera ‘Esqueleto’
大きなマドカズラ。。。成長すると節間が詰まって自立するような太い茎になり、かなり大きな葉が展開するのがかっこいい。
モンステラ・エスケレート(エピプレムノイデス) の育成記録
モンステラ・アクミナータ Monstera acuminata
- Origin:メキシコから中央アメリカ
- Synonym:
- 学名/英名:Monstera acuminata
モンステラ・アクミナータは葉に横長の穴が空き、比較的大きくなるのが特徴です。
モンステラ アカコヤグエンシス Monstera acacoyaguensis
- Origin:メキシコからベリーズ
- Synonym:
- 学名/英名:Monstera acacoyaguensis
モンステラ・アカコヤグエンシスは比較的大きくなり葉に穴が空くのが特徴です。
葉っぱが割れない(途中で割れるのもあり)モンステラ
葉っぱに穴があくタイプと同様、蔓性でそこまで大きくならないタイプがほとんど(全部?)。活着すると(以下省略)。
モンステラ・カルステンタニウム (ジェイドシャトルコック /sp.ペルー) Monstera karstenianum
学名:Monstera karstenianum
- Origin:南アメリカ熱帯雨林
- Synonym:ジェイドシャトルコック / sp.ペルー
- 学名/英名:Monstera karstenianum
モンステラ・カルステンタニウムが正式名称で、モンステラ・ジェイドシャトルコックやsp.ペルーとも言われています。肉厚でボコボコした葉っぱが特徴。斑入りのものも流通しています。上でご紹介したピンナティパルティタ (ピナッティパルティタ / ジェイドウィング)の小さいときとかなり似ていますが、カルステンタニウムは葉が割れません。
モンステラ・シルテペカナ Monstera siltepecana
- Origin:メキシコ南部と中央アメリカ
- Synonym:
- 学名/英名:Monstera
モンステラ・シルテペカナはジェイドシャトルコックのようにボコボコした葉っぱが特徴ですが、葉の色が薄く葉にシルバーが入る。モンステラ・シルテペカナには複数種類があり、モンステラ・シルテペカナ エルサルバドルが人気っぽい。
シルテペカナは(種類によるかもしれませんが)成熟すると葉に穴が空き、葉に切れ込みも入ります。
モンステラ・スタンデリアナ Monstera standleyana
- Origin:コスタリカ、ホンジュラス、ニカラグア、パナマ
- Synonym:ハネカズラ
- 学名/英名:Monstera standleyana
モンステラ・スタンデリアナは通称ハネカズラ、やや肉厚で細めの葉っぱが特徴です。以前はフィロデンドロン属だったらしい。
モンステラ・ドゥビア Monstera dubia
- Origin:中南米原産
- Synonym:
- 学名/英名:Monstera dubia
モンステラ・ドゥビアはスキンダプサスのような小さいシルバーの葉っぱと緑の葉脈が特徴で、木に着生するらしい。葉が割れないモンステラのカテゴリに入れたけど、大きくなると劇的に変化して割れるみたいです。
モンステラ・サブピンナータ Monstera subpinnata
- Origin:ボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビア
- Synonym:
- 学名/英名:Monstera subpinnata
モンステラ・サブピンナータの特徴は葉っぱが割れるというか笹っぽいというか細い葉っぱが複数生えている?高さ12メートルまで成長し、葉は長さ40cm、幅30cmまで大きくなるそうです。
コメント
コメント一覧 (4件)
Deliciosaが発見されたのと同時期にMarmorataが発見されたようですがDeliciosaのみが学名として認められたためMarmorataは厳密には存在しないそうです。ここで言われているMarmorataはAureaの変異種でありタイ交雑種のMiracleに相当するものだと思います。ほとんど同じ特徴の個体に異なる名前が存在するのなんとかして欲しいですね。
マルモラータってそんなに歴史があるんですね。
そして全く別物と。なるほど。
このマルモラータはオーレアに近い感じのものですね。EtsyやeBayでタイからよく売られています。
Miracleも知らなくて調べたのですが、ミラクルとはまた少し違って、マルモラータ・オーレアとして3色トリカラーのオーレアっぽい感じでかっこいいんですよね。
タイからモンステラ輸入できないのでアレですが。。。
正式にはボルシギアナという名前は認められておらずタカナエンシスという名前だそうです
以下のPDFファイルの11ページ目にデリシオーサとタカナエンシスの違いがまとめられているので動画化して(タカナエンシスはともかく違いの見分け方に焦点を当てて)詐欺被害を減らして欲しいです
https://www.researchgate.net/profile/Mario-Blanco/publication/344377658_A_comparison_of_Monstera_deliciosa_and_M_tacanaensis_with_comments_on_Monstera_section_Tornelia_Araceae/links/5f6f8666458515b7cf50e11b/A-comparison-of-Monstera-deliciosa-and-M-tacanaensis-with-comments-on-Monstera-section-Tornelia-Araceae.pdf
貴重な情報ありがとうございます!!
時間つくってゆっくり読んでみます。翻訳なんとかして。。。笑
この論文?読んでから動画化しますね
デリシオーサとボルシギアナは諸説ありすぎてややこしいですね
あきらかに違いがあるのですが、はっきりしない理由もわからないし
私なんて微力すぎますが、動画やブログを読んでくれた人だけでも詐欺から救いたいです
詐欺多すぎ問題はひどすぎます