最も人気が高い観葉植物のひとつであるモンステラ。モンステラはサトイモ科モンステラ属の植物で、モンステラと一言でいっても海外wikiに掲載されているモンステラの種類でも数十種類あります。
モンステラは見た目の美しさや特徴的な葉が魅力ですが、お手入れが簡単で丈夫で初心者でも育てやすい特徴があります。
モンステラ(monstera)は怪物という意味で、最も有名なデリシオーサ(deliciosa)は美味しいという意味です。モンステラの果実はバナナとパイナップルをあわせたような香りで美味しいらしいですが、シュウ酸カルシウムがあるので十分に熟すまでは食べないほうが良いです。
一般的にモンステラと聞いてイメージする大きな葉、切れ込みの入った葉、穴が空いた葉が特徴のモンステラ・デリシオーサとボルシギアナ、特徴や生態をまとめてご紹介します。
モンステラ(デリシオーサ)の特徴
モンステラの部位の名前
まず、モンステラの説明で良く使われる主要な部位の名前をご紹介します。

- 穴:成長したモンステラの葉に空く穴。英語ではsecondary fenestration(二次開窓)と表現されています。
- 切れ込み:成長したモンステラの葉に入る特徴的な切れ込み。英語ではfenestration(開窓)と表現されています。
- 中央脈:葉の真ん中に入る葉脈。

- 茎:モンステラの土台?は幹ではなく茎です。
- 節:茎に入る節。モンステラは節ごとに葉が生えます。節ごとに成長点があります。
- 節間(せっかん):節と節の間
- 気根:茎から映える根っこ。
- 葉柄(ようへい):茎から生えて葉に繋がる部分。※イラストに記載忘れた

- 葉鞘(ようしょう):葉柄にある新芽を包んでいる部分。新芽は葉鞘を破ってドリルを巻いて出てきます。

成長点:モンステラの成長点は葉鞘、そして節ごとに1つ存在します。

- フリル:成長したデリシオーサの葉と葉柄の境目にできるヒダ。ボルシギアナにはフリルができないとも言われていますが、真偽不明。
モンステラの葉の特徴

モンステラは小さい苗のときはハートマークの葉ですが、成長に伴い葉に深い切れ込み(開窓)が入ります。切れ込みや穴が空く理由は大きな葉を風から守るためとも、光を効率的に受けるためとも言われています。
モンステラの葉の色は光沢のある深い緑です。
モンステラ・デリシオーサの葉は1mくらいまで大きくなると言われていますが、1m以上の葉も観たことがある気がします。
葉の色、切れ込み、穴の数、葉の形は生育環境や株の種類によって変わります。
モンステラは葉に白や黄色、クリーム色など他の色が入った斑入り(バリエガータ/バリエゲーテッド)が人気で、普通のモンステラよりも高い値段で販売されています。
デリシオーサの一種とされている少し小型のモンステラ、モンステラ・デリシオーサ var.ボルシギアナは、デリシオーサよりりも小型の葉で、最大で50cmくらいと言われています。葉の形にも相違点がありますが、後述します。
モンステラの生態の特徴
モンステラはつる性、または半つる性で、木のように自立するのではなく、地面を這ったり、木に着生して成長します。野生では高さ20mくらいまで成長し、葉は1mくらいまで成長すると言われています。
この動画は外国の掲示板で紹介されていた屋外植え?自然環境に近い状態のモンステラ・デリシオーサとボルシギアナです。
モンステラは地面を這って着生先を探し、着生先がみつかれば気根を使って着生し、葉を大きくしていく姿がわかります。この動画のモンステラには斑入りもあるので、野生に近い環境で育った植えられたモンステラの気がします。
植物園などでも木や岩に着生して、長い気根を垂らしたモンステラを観ることができます。
モンステラの成長の特徴

モンステラは葉柄にある葉鞘からドリル状の新芽がでて成長します。新芽がでるごとに節が出きて、節ごとに1つの成長点が存在します。
モンステラの頂芽(最上部の成長点)は一番新しい葉の葉柄にあり、そこがなにかしらの理由で欠損すると、頂芽に近い成長点から発芽します。その性質を利用して増やすことができます。
モンステラを早く、大きく育てるには以下の記事をご覧ください。

モンステラの増殖(増やす)
モンステラは節ごとの成長点を活かして増やすことができます。
モンステラの増殖方法は以下の記事をご覧ください。

モンステラの徒長
モンステラは光や水、栄養が不足すると徒長します。徒長ととは本来の状態より間延びした状態です。


徒長したモンステラは茎が細く、節間が伸び、葉柄や葉が垂れ下がります。徒長していると弱くなるそうなので、原因を探し、問題を解決する必要があります。
モンステラの徒長の主な原因は光量不足だと思います。
デリシオーサとボルシギアナの違い
モンステラ デリシオーサとボルシギアナの違いについては以下の記事にまとめています。

モンステラの歴史
モンステラの簡単な歴史をご紹介。
モンステラは1700年代中盤にイギリスで紹介され、ヨーロッパに広がり、1800年代後半にシンガポールやインド、アメリカに広がったそうです。
1900年代中盤のモダニズムやミッドセンチュリーモダンのデザイントレンドと合致し、人気が出たそうです。
一度は人気は落ち着いたものの、SNSの流行による映えから、コロナ禍による観葉植物ブーム(アロイドブーム)により人気が再燃し、希少はモンステラはかなりの高額(1株数百万円など)で取引されていました。
2024年には組織培養を人工的に突然変異させる技術によって生まれた多くの新しい品種のモンステラが生まれ、数百万円で取引されるモンステラがでてきています。
シロウト園芸が育成しているモンステラ
私はモンステラにドハマリして2025年1月時点で37種類のモンステラを育てています。上記でお伝えしたモンステラ・デリシオーサやボルシギアナだけではなく、葉に切れ込みが入らないモンステラも育てています。
モンステラの成長記録は以下からご覧ください。

コメント
コメント一覧 (2件)
大反省・根腐れの動画を見ましたが、YouTube動画にコメントを一度書きましたが、場違いのコメントのようなので送らずに消去しこちらに書きました。
モンステラ マクロコズムの葉裏に沢山の白い斑点が見えますが虫か何かでしょうか?
コメント、お気遣いありがとうございます!
マクロコズムの葉裏は水垢だと思います。表も水垢の跡がひどかったのですがクエン酸で拭いて綺麗になりました。